2009年11月30日月曜日

宇宙につながると夢はかなう(食べる読書11)



宇宙につながると夢はかなう~さらに強運になる33の方法~
」 フォレスト出版 浅見帆帆子 著

めっちゃ売れてます。その理由が読んでわかりました。

いいこと言ってるんだよお~。しかも大事なこと。今日家帰って、気がつくと掃除してたからね!半年に一回くらいしか掃除してなかったのに…。

個人的にとても面白い考え方だなと思った。し、とっても興味深かった。特に”波動”という捉え方。確かに我々は普段、ド・ブロイ波を出してるのかもしれないけど、そのことなのかも。なんて思ったりした。

これまでは、できるだけ論理的に考えを整理して、組み立てて、…といった具合で思考を深めていってた。が、浅見さんは、感覚ですべてを語ってるなと感じる。はっきり言って、この本に書かれてあることは証明できるのか?なんて思う。が、腑に落ちる。納得いく。その通りだと叫びたくなる。ここが、読んでて楽しかった。おれとは違う、世の中の捉え方をしているなと。だけど、方法が違うだけで、結論は共通してる部分も少なからずあった。

この本は大事な本だ。普段の生活の中で、つい忘れてしまう大事なことが分かりやすく優しいタッチで描かれている。読んでてとても癒されるというか、自分に素直になれる。とてもリラックスできる。そりゃあ、売れるわヽ(^o^)丿

以下、気になった箇所です。


宇宙につながると夢はかなう~さらに強運になる33の方法~


「本当に運をよくするという考え方というのは、生きることへの不安や寂しさがなくなり、まわりへの憎しみや嫉妬、比較や争いなどとは無縁になり、今生きていることに深い幸せを感じることにつながる方法です。」

「迷ったときに、イメージしてみてください。どちらにするほうが、あなたがあなたらしく居心良く感じますか?どちらのほうが無理がなく、その後のあなたがきれいさっぱりと次のことに向かえますか?」

「初めに“気が進まない”と思っても、“引き受けた以上はそれを楽しもうと思い、全力で向き合って進める!”と決めれば、それはよい波動になるので良い流れを引き寄せます。」

「本音の通りに進んでいるからこそ、うまくいっている」

「言葉は今のあなたの環境を勝手に決めてしまいます。そして、言っている本人が一番その言葉に縛られるのです。」

「本当に大切なことを伝えていこうとするとき、仕事はただの手段であって、どんな種類の作業にも優劣はありません。」

「魂が喜ぶことをしていると、それに携われること自体が楽しくてしょうがないので、その作業(仕事)がうまくいくか、成功するか、有名になれるか、人から評価されるか、または失敗したらどうしよう、というようなことはほとんど考えなくなります。」

「実現した瞬間の状況を、できる限り詳しく思い描いてください。どんな様子で実現するか、周りの人がどんなふうに喜んでくれるか、生活や気持ちがどのように変わるか…このときに何より効果的なのは、実現した時のあなたの“気持ち”を想像することです。」

「あなたが夢のことをイメージし始めると、今のあなたに足りない必要なこと、勉強しなくてはいけないことが集まり、逆にその夢にふさわしくない考え方や行いを見直させられるようなことが起こるのです。」

「その夢だけに幸せにしてもらおうとは思っていないので、ほかにも幸せを感じることがたくさんあり、日々他のことにも目が向いているので、夢が一つだけではなく同時進行していることもあります。」

「ふと思いつくというのは、その思いついた“とき”がタイミングです。ということは、時間がたてばタイミングを逃すのです。」

「気分が良くなるというのは、決してその場限りの気休めではなく、“気が良くなる“わけですから、見えないレベルで確実にあなたの何かが浄化されているのです。」

「自然の素晴らしさをしみじみ感じるようになると感性が強まり、あなたという受信機が宇宙の波長とつながって、ひらめきや情報がどんどんやってくるようになります。」

「変えることのできない環境だとしても、あなたが“影響を受けない”という意識を強く持てば影響されないようになります(逆に言うと、このような環境にいる人は、自分の意識をコントロールする絶好の練習場所が日々与えられていることになります。)」

「”これは私のストレスではない”としっかり切り替えて、あなたの楽しいことに向かってください。」

「考えて気持ちがグーッとマイナスになりはじめたら、“あ、考えなくていいんだった”とすぐに切り替えて、その分、あなたが考えるとわくわくする楽しいことに意識を集中してください。」

「自分の意識がどこに向かっているかいつも確認!コントロールする」

「ネガティブな感情も含めて、そう感じている今のあなたをそのまま認めてあげると、そこでその気持ちは解消されます。その気持ちを解消すれば、それに執着することもなくなります。」

「ある出来事からわき出してきた強い感情は、そのたびにしっかりと向き合って味わなければ、あとから必ず足を引っ張られることになります。」

「あなたの感情を大切にしてください。その嫌な事件や出来事からあなたがどんなにマイナスの思いに沈んでも、つらさのあまりどんなに醜いことを考えたとしても、それでいいのです。“ああ……つらかったんだな、傷ついたんだな”と認めてあげてください。」

「本当に影響を与えられる人は、その本人が自分の生活に心から感謝して幸せを感じることができているのです。」

「あなたが幸せを感じてワクワクと毎日を過ごすようになると、次は自然にまわりに目が向きます。」

「入れたいと思ったら出せばいいのです。」

「楽しい情報が入ったら、周りの人とそれを共有してください。」

「今抱えている問題に新しい流れがほしいとき、行き詰っているように感じるときは、そこを考えて憂鬱になったり不安になるのではなく、まず部屋を掃除してみてください。」

「埃がたまりやすい隅っこには、邪霊をはじめ、いろいろなマイナスのものがたまるとされているので、特にまめに掃いて(祓って)ください。」

「帰ってきたときにホッとするたびに、今日一日外でためてきたマイナスのものがリセットされるようになります。」

「”これを知らせてくれるために起こったんだな”と理解できるようになると、同じようなトラブルは起きなくなり、運の悪い連鎖もとまります。」

「自分の波動の質(あなたの意識が何を考えているか)に集中すれば、起こることは変わってきます。」

「運の良くなる言動をするかしないかで、同じ人であっても生活に起こることが変わります。」

「自然には力がある」

「日々の生活に、あなたが一人で立ち向かっているのではなく、自分の後ろにはものすごい数の応援団が控えていると知ることは、あなたをきっと安心させることでしょう。」

「“気持ちが変わった”というのは、その瞬間にそれまでの流れが変わった、ということです。」

「体は宇宙の波動をキャッチする受信機なので、常にメンテナンスしておく必要があるのです。」

「どうでもいいことにいちいち惑わされて、心の波動を下げるのはもったいないことです。今の人生で人間としての時間は一応限られているのですから、余計なことでイライラしている暇はありません。」

「何度もあったことのある人に対しても、会うたびに“今日初めて会う”というつもりになってください。それまでのその人のイメージをクリーンにして、新しい情報、刺激、メッセージを受け取るのです。」

「流れに乗っている人は、すべてのことに対して偏見がないので(少ないので)、いつでもどこからでも自由に、今の自分に必要な情報をキャッチしています。」

「今あなたが抱えていることも、あなたにとって一番良いタイミングの時に必ず動きが出てきます。」

「楽天的で、いい意味で忘れっぽい人、あまり深刻にならない人に悪いことが起きにくいのは、余計な心配をしないからです。」

「自分にとってのタイミングがそろったら、必ず良い方向へ動き出す。ヒントになることがきっとやってくる。それまで安心して待っていよう」

「自然の流れで起こる変化を受け入れる」

「人間は、日常生活で実感していないことに心から納得することはできないのです。」

「やってみて、もし効果がなければその時点で辞めればいいことです。」

「どんなに効果のある方法でも、それに慣れて自分のものにするまでには行動力が必要です。」

「あなたが幸せを感じる事柄を起こしたいと思ったら、まず、今の環境を“ありがとう”と思い、マイナスのエネルギーを断ち切ってください。」

「ゆったりとリラックスした状態で今日一日のことを思い出し、今日も無事に終わったことを感謝してください。あなたが意識を集中させて引き寄せたいことを確認してください。
反省することがあれば、その時に済ませてください(これから気をつけようという確認程度です)。
お願いがあるのであれば、このときにお願いしてください。」

「最後に、うれしいことを想像してください。考えると幸せな気持ちになること、そうなったらうれしい未来のこと、やさしい気持ちになることを思い出し、居心地のいい幸せな気持ちになって眠ってください。」

「至福を感じて毎日を過ごすことができている人たちの源泉は、“自分は宇宙に愛されている“という漠然とした、でも確かな感覚。この感覚に気づくと、ますます人間らしく感性豊かになり、毎日が楽しくなります。」


宇宙につながると夢はかなう~さらに強運になる33の方法~


以上
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2009年11月16日月曜日

DRS

去る11月12・13・14日は、DRSというセミナーに行ってきた。

気がつけば、ずっと被害者でしか物事を見てなかった。なにもしてなかった。自分の人生なはずなのに、…何やってんだ!!!情けなくて悔しくて…、自分の道は自ら切り拓くと思ってやってきたはずなのに…、ただ自分を正当化してごまかしてただけだ。

自分を受け入れてなかったんだ。この宿命から目をそらしてた。だから何をやっても苦しかった。これがおれなのに。これがおれのやることだし、ここがおれの居場所。この時代にここに生れてきた自分。

本当にほしいものは、家族との絆だと気づけた。家族は愛してるが、途中で家族への奉仕を止めてしまった。それが苦しかった。見返りがないからと辞めた自分。余計息苦しくなった。自由を求めたのに、自由ではなかった。

このおれには夢がある。それは家族から出てる。夢の原点は家族なんだ。そして、それは、おれに生きることを、生きる尊さを教えてくれているんだ。生きるとはどういうことか、感じた。そこから逃げ出したかった自分。そんなのできるわけないと怖かった。逃げたかった。でもどこにも行けなかった。目の前に立ちはだかる、この人生でおれの成すべきこと。そう見てた。

でも、今は少々違う。おれに、道を示してくれる。どこへ進めばいいか、何をすればいいか、何を求めればいいか。だんだん、おれをおれたらしめてくれる存在になっている。そして、同化していくだろう。

“挑戦”。これは二十歳前後のころから、自分の人生を一言で表すと何かと考えた時に出した答えだ。人生を終えるとき、振りかえり、自分の人生に題名をつけると何だろう?ということだ。そして、50、60年先を見通して生きてきたつもりだ。だれにも理解されないが、おれ自身、おれの成す宿命はそのことをわかってくれてる。

そんな唯一の理解者に、いつの間にか目をそむけていた…。日々の生活で、妥協を重ね、理想を語れなくなってた。セミナーでは、反省ばかりだった。が、大事なことに気づけた。ありがとうございます。

ひたすらまっすぐだ。意図100%で、ひたすらまっすぐ、まっすぐだ。自分に素直にまっすぐ進め!!他人はどうだっていい。おれの夢は、人をさらに高めるためにある。負けるな。ただ、正直に自分を進め!!そこのみがおれの存在。そこにいない(ひたすら進まない自分)のは、俺じゃない。その時点で、この世におれはいない。たとえ、物理的に生存していようと、それはすでに俺じゃない。見た目じゃない、心で多くの人がおれを見るか、多くの人の心におれが語れるかだ。ソクラテス、孔子、キリスト、プラトン、コロンブス、ニーチェ、坂本竜馬などのようにだ。

この高平大には夢がある。次世代を切り拓く哲学思想を構築することだ。これが、私の成すことだ。

以上
またね***

2009年11月10日火曜日

竜馬がゆく(食べる読書10)




「竜馬がゆく」 文春文庫 司馬遼太郎 著


竜馬がゆく 全8巻セット (新装版) (文春文庫)


ついに読み終わったあ~!!三ヵ月四カ月かかったかも…。八巻です。初めての歴史小説です。素晴らしい本に出会えました。というか、素晴らしい人物に会えました。竜馬に惹かれっぱなしです。すごい。とても参考になり、勇気づけられもした。

竜馬の一貫した考えの一つに、「自分は何かを成すために生れてきた」という想いがあったと思う。他の志士たちがどんどん行動を起こしていく中、まだ自分の成す時期ではないと自制して、ついに自分しかできないことを成し遂げた。時勢というのも重視していた。

“薩長同盟”、“大政奉還”どちらも竜馬なしでは遂げられなかった。どちらも、未来を拓くものである。

なぜこれらを成せたのか。竜馬が、当時の人より一段高いところから世の中を見ていたからではないかと思う。世間一般の常識にとらわれず、自分の頭で体で物事を判断していったからだろう。その判断の基準は、「何を成すか」である。本にも書かれていたが、竜馬は初めての“日本人”だろう。この日本列島を一つの国であり、自分はその国の一員であるという認識。周囲とは考えが異なるが、気がつけば周りは竜馬の魅力に引き込まれている。そして、己の道を貫いた。学ぶところが多い。

以下、心にきた部分を記す。

「禅寺に行って、半刻、一刻の座禅をするよりも、むしろそのつもりになって歩けばよい。いつ、頭上から岩石が降ってきても、平然と死ねる工夫をしながら、ひたすらにそのつもりで歩く。岩石を避けず、受け止めず、頭上にくれば平然と迎え、無に帰することができる工夫である。」

「衆人がみな善をするなら、おのれひとりだけは悪をしろ。逆も、またしかり。英雄とは、自分だけの道を歩くやつのことだ。」

「私は、窮屈なのが大嫌いなのだ。こうして天地の間に寝ているのが一番いい」

「事を成すのは、その人間の弁舌や才智ではない。人間の魅力なのだ。」

「行動はわしに任せ、噂は人の口に任せる。」

「一つしかないからどんどん投げ込むんだ。一つしかないと思って尼さんが壺金でも抱いているように大事にしていたところで、人生の大事は成るか。」

「人の命は事を成すためにある」

「なまの人生は、自分で、自分のがらにかなう舞台をこつこつ作って、その上で芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ」

「事を成さんとすれば、智と勇と仁を蓄えねばならぬ」

「時期がくる。それまでは沈黙して、ただ行動準備をしているにかぎる。」

「時流に同調することが正道ではない。五年後には、天下ひひとしてこの竜馬になびくでしょう」

「天下がこれを非とするも自分が正しいと思えば断乎として往くのが男である」

「よほどの大事の瀬戸際でない限り、座興の議論などに勝っても仕様がないもの」

「政治というのは、庶人の暮らしを立てさせてゆくためにあるものだ。」

「ああいう場合によくないのは、気と気でぶつかることだ。闘る・闘る、と双方同じ気を発すれば気がついたときには斬りあっているさ」

「闘る・逃げる、と積極、消極の差こそあれ、おなじ気だ。この場合はむこうがむしょうやたらと迫ってくる。人間の動き、働き、の八割までは、そういう気の発作だよ。ああいう場合は、相手のそういう気を抜くしかない。」

「人がことを成すには天の力を借りねばならぬ。天とは時勢じゃ。時運ともいうべきか。時勢、時運という馬に乗って事を進めるときは、大事は一気呵成になる。その天を洞察するのが、大事を成さんとするものの第一の心掛けじゃ。」

「人間、生死などを考えるべきではないな」

「寿命は天にある。人間はそれを天にあずけっぱなしにして、仕事に熱中してゆくだけでいい。」

「志を持って天下に働きかけようとするほどの者は、自分の死骸が溝っぷちに捨てられている情景を常に覚悟せよ、勇気ある者は自分の首がなくなっている情景を常に忘れるな、ということです。」

「勝は、となりの大清帝国がなぜ外国に侵略されつつあるかを知っている。すべて国内の体制がもろく、官人党を結び、党利を考えて国家を考えざるがためだ。」

「勢いである。人の運命も勢いに左右され、一国の運命も勢いに左右される。」

「こまごまとした議論よりまず玉をとることだ」

「気の弱きは善多く、気の強きは悪多し」

「西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。無欲と至誠からにじみ出る分泌液だと思っている。」

「この歴史の緊張期に必要なのは、何もしない思慮深い老人よりも、むしろああいう狂気なのではないか」

「人間、不人気ではなにも出来ませんな。いかに正義を行おうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります。」

「金より大事なものに評判というものがある。世間で大仕事を成すのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」

「人間というものはいかなる場合でも好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ」

「竜馬の行動が一日遅れれば一日歴史が遅れる、という事態になっていた。」

「男はどんなくだらぬ事ででも死ねるという自信があってこそ大事を成し遂げられるものだ」

「事の成るならぬは、それを言う人間による」

「生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり」

「仕事のことさ。仕事と言っても、あれだな、先人の真似ごとはくだらぬと思っているな。釈迦や孔子も、人まねでない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろう」

「純情だけでは、人間の乱は鎮められんからな」

「古来、英雄豪傑とは、老獪と純情の使い分けのうまい男をいうのだ」

「利が、世の中を動かしている」

「時勢は利によって動くものだ。議論によっては動かぬ」

「経済が時代の底をゆり動かし、政治がそれについてゆく。」

「仕事というものは騎手と馬の関係だ。いかに馬術の名人でもおいぼれ馬に乗ってはどうにもならない。少々下手な騎手でも駿馬にまたがれば千里も行けるのだ。桂や広沢における長州藩、西郷や大久保、五代、黒田における薩摩藩は、いずれも千里の良馬である。土州浪士中岡慎太郎にいたっては、馬さえないではないか。徒歩でかけまわっているようなものだ。
(男の不幸は、馬を得るか得ぬかにある)
竜馬にも、藩はない。しかしこの男は中岡と違って“亀山社中”という、私藩ともいうべき馬を、独力でつくりあげようとしている。」

「焦っても事は成らん」

「男子は決して困った、という言葉を吐くな。どんなことでも周到に考え抜いたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでもなおかつ窮地におちた場合でも“困った”とは言わない。困った、と言ったとたん、人間は智恵も分別も出ないようになってしまう。」

「人間、窮地に陥るのはよい。意外な方角に活路を見いだせるからだ。しかし死地におちいればそれでおしまいだ。だから俺は困ったの一言は吐かない。」

「武市半平太という男は、釈迦、孔子、ソクラテスの類いだ。おれとは人間の種類が違う。おれは秦始皇、漢高祖、織田信長、ワシントンの類いだ。人間の悪や不潔や不純を使って仕事をする」

「男は、わが思うおのれの美しさを守るために死をも厭わぬものぞ」

「へんぺんたるわれら郷士の感情は、新しい日本の築きあげのためには捨てねばならぬ。」

「おれは後藤を使う。後藤を殺してしまえば使えまい。人間の死体ほど役立たずなものはないからな」

「双方、下心があってのことさ。後藤もわしを利用しようとする。わしも後藤を利用しようとする。そういう必要が生じてきたというのは、時運というものだな」

「竜馬の論でいえば時運をいち早く洞察してそれを動かすものこそ英雄だという。」

「まじめでよいときもある。しかしまじめがかえって事をこわすときがある」

「ただ将来のみを語った。これは人物でなければできない境地だ。」

「人はみな平等の権利を持つ世におれはしたい」

「世に活物たるもの、みな衆生なれば、いずれを上下とも定めがたし。今生の活物にてはただ我をもって最上とすべし」

「まんじゅうの形はどうでもいい。双方、舌を出して餡がなめられればいいのだ」

「人の世に、道は一つということはない。道は百も千も万もある。」

「面白き、こともなき世を、面白く、住みなすものは心なりけり」

「物事に惚れるような体質でなければ世上万般のことは成りがたい」

「“坂本さん、あんたは孤児になる“ “覚悟の前さ”」

「時流の孤児になる。時流は今、薩長の側に奔りはじめている。それに乗って大事を成すのも快かもしれないが、その流れをすて、風雲の中に孤立して正義を唱えることのほうが、よほどの勇気が要る。」

「回天はついには軍事力によらずば成りがたいだろう。その肚はある。しかし、万に一つそれを回避できるとすれば、その策をまず施さねばならぬ」

「とにかく、薩長を戦争で勝たせてしまえば英国にのみ利が行き、まずいことになる。戦争によらずして一挙に回天の業を遂げれば、英仏とも呆然たらざるを得ない。日本人の手で日本人による独自の革命が遂げられるのだ。その革命には徳川慶喜でさえ参加させてやる。かれを革命の功臣にさせてやる。されば、英仏ともあっけにとられて、手を出すすきがあるまい。」

「批評は頭脳の仕事である。その施すべき時機を見つけるのが、実行者のかんというべきであろう。」

「腐ってきたと言っていい。自分の情熱を満足させる場がないために情熱が内攻して自家中毒を起こし始めている」

「しかない、というものは世にない。人よりも一尺高くから物事を見れば、道はつねに幾通りもある。」

「ただ安政以来、日本史上最大の混乱の中で奔走してきたこれらの男どもは、その圭角と傾斜と破綻と、そして露わにむきだした真実のために非業の中で死んだ。」

「一つの概念をしゃべる時、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだ」

「財政の独立なくしては、思想の独立もなく、行動の自由もない」

「こういう話は話す者も聞く者もつい昂奮しがちなものだ。しかし昂奮すれば理の筋がわからなくなる。“例えばこの庭をながめ、楊梅の話をしながら、それと同じ調子で話し合ってみる。すると物事の道理が明らかになってくる。そういうものでありましょう。」

「幕府衰亡という問題を冷厳な社会科学的な態度で語り合う」

「古来、武士は主家あるを知って国家あるを知らなかった。忠義は知っているが、日本を愛することは知らない。」

「日本人が有史以来、初めて国際社会の中に自分というものを、否応なく発見させられた」

「この前古未曾有の時代に、鎌倉時代や戦国時代の武士道で物を考えられてはたまらぬ。日本にとっていま最も有害なのは忠義ということであり、最も大事なのは愛国ということです。」

「議論に勝つということは相手から名誉を奪い、恨みを残し、実際面で逆効果になることがしばしばある」

「仲良く、などは、よほどの悪趣味か無智のしるしですよ。」

「若者が物事を真剣に考え、徹底的に考え抜くときに、もはやいい加減な調和の中などで仲良く暮らしてゆけない」

「物を考えぬ阿呆どもだけが仲良し」

「男子はすべからく酒間で独り醒めている必要がある。しかし、同時に、大勢と一緒に酔態を呈しているべきだ。でなければ、この世で大事業は成せぬ」

「当初我々は、貴官が交渉の目的でこの土佐にやって来られると伺っていたが、どうやらそうではないらしい。いやしくも拙者は使臣である。それを前にただいまのお手前の無礼兇暴の態度はどうであろう。されば御目的は交渉ではなく挑戦と見た。挑戦ならばこれ以上拙者がここで座っているのは無用である。談判の中止を希望する。」

「何事も気にかけずぼんやり休養」

「お互い、あと五十年の寿命があっても無意味である。時勢の解決はここ一、二年のうちにつく。だからせめて二、三年生きられるように努めてくれ」

「たれが、古い歴史にとどめを刺し、新しい歴史を興すか」

「思想は人それぞれあってよく、そういう議論は閑人に任せておけばよい。歴史はいまや思想や感傷を超えてしまった。もはやこのぎりぎりの段階では歴史とは物理現象のようなものである。」

「ここ数日の辛抱は日本百世のためだぜ」

「その慶喜の心中の激痛は、この案の企画者である竜馬以外に理解者はいない。」

「おれは日本を生まれ変わらせたかっただけで、生まれ変わった日本で栄達するつもりはない」

「こういう心境でなければ大事業というものはできない。おれが平素そういう心境でいたからこそ、一介の処士にすぎぬおれの意見を世の人々も傾聴してきてくれた。大事を成し遂げ得たのも、そのおかげである。」

「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分はたれでも出来る。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。そうでなければ大事業というものはできない」

「竜馬に言わせれば、自分の命にかかずらわっている男にろくな男はいないというのである。」

「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」

「世に生を得るは、事を成すにあり」

「死生のことを考えず事業のみを考え、たまたまその途中で死がやってくれば事業推進の姿勢のままで死ぬ」

「生死は天命にある。それだけのことだ。」

「時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた。」

あとがきから引用

「悪人の霊魂を祈らば我に智恵よくつくものなり。また釈迦、アレキサンダー、秀吉、始皇。而して泉の如く策略も亦生ず」

「薄情の道、不人情の道、わするることなかれ」

「義理などは夢にも思うことなかれ。身をしばらるるものなり」

「衆人みな善をなさば我一人悪を為せ。天下のことみなしかり」

「私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人は集まることによって智恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件のひとつなのであろう。」


竜馬がゆく 全8巻セット (新装版) (文春文庫)


以上
ありがとうございました。
またね***


2009年11月6日金曜日

’09新時代シンポジウム

去る11月3日、新時代シンポジウムに行った。

五大先見人と言うにふさわしい素晴らしい講師の方々の話を聞いた。
大和信春先生、福田純子先生、林英臣先生、芳村思風先生、藤原直哉先生、そして、コーディネーターとして清水義晴先生。

それぞれ独自の視点から次の時代を語っておられた。共通していたのは、これまでとは意識レベルで変わらないといけないということを感じた。言葉は違うが、五人とも向かうところは同じなので、アプローチの仕方も、本質は同じだと感じる部分もあった。

はっきり言って、消化しきれてないというのが本音。レベルが高い。なかなか行間が読めなかった。だが、こんな考えもあるというのは大いに勉強になった。ありがとうございます。

個人的には、自分の考えの方向性と似ているので、自分の解釈しやすいように変換して理解している部分が多く、特に目新しいというものではなかった。というのは、大和先生、清水義晴先生の本を読んでいたので、そこで、すでにかなり衝撃を受けていた。

激動時代は変化対応ではなく、自分でやるという意識で。
自分を通して全体、宇宙をつかむが、自分の中のセンサーである感性が磨かれないといけない。感性は、素直でないと鈍る。
揺れ動く時代では、適応能力が高くないといけない。笑顔は、その能力の一つ。
平和の時代は、今日のことだけ考えればいいが、乱世ではこの乱世の後のこと(未来)を考えないと生きる元気がなくなる。今は、古いものを整理するための混乱。
今は、資本主義・西洋文明期・人類前史の終わりである。

変化適応→役立ち優先
降りてゆく→差を取り除く
台湾が中国を復活させるカギになるかも
三つの要素で転換期が動いた。原点・大局・行動。幕末では、国家神道(原点)。蘭学・洋学(大局)。陽明学・儒学(行動)。
祈り=上手に心の運転できた
苦しいときほど未来のタネまいた
困ったときほど人を助ける
天分:1、内なる声に耳傾ける。2、危機感持つ。3、運命を肯定する。
人がつぶれるのは自分の運命を否定しているから。「こんな程度でへこたれてたまるか」という気持ち。
一人一人が自分の頭で自分の解決策を創る。
“動く”ことで、時間・空間できる。
孤独感・無力感感じた時、心はダメージ受ける。
物事は何でも始めは一人。
希望のないまま生きる。

嵐の向こう側にある太陽の光を垣間見た気がしました。
常に光はある。それは、自分自身が発している光によるものである。なぜなら、光がないとものは見えないからだ。

もう出し惜しみはしない。出し惜しみはしない。出し惜しみしない。出し惜しみしない。自分の能力を出し惜しみはしない。俺はもっと上に行ける。全力で今のことをこなせ。能力はある。それを出すだけ。妥協してたら、先はないよお。

明るかったです。素晴らしい場を提供してくださって本当にありがとうございました。自分の勉強不足も分かりましたし、頑張ってらっしゃる人が多いということもわかりました。とても明るく、刺激的な時をありがとうございました。皆さん大好きです。

以上
またね***

一枚の葉

 今、私は死んだ。 そして、その瞬間、自我が生まれた。 私は、一個の生命体なのだ。もう死んでいるのだが。 死ぬことでようやく自己が確立するのか…。 空気抵抗というやつか。 自我が生まれたが、自身のコントロールは利かず、私はふらふらと空中を舞っているのだ。  私はこの樹の一部だった...