あけましておめでとうございます。今年は人生で最高の年にします。
正確には「理性を正しく導き、もろもろの科学における真理を探究するための方法序説」である。
すごい。一回読んだだけではきちんと理解はできない。だが、随所に一貫した彼の姿勢がうかがえる。そしてそれは彼の生き方をも示している。面白いなと感じた。自分の導き出した考えに沿って人生を進んでいく。まあ、それでも自分の思うとおりにはいかないこともある。だけど、それもまた、自分の決めた考えに即して対処していく。
しかも、これは古典には共通して言えることだとは思うが、本質を見抜いている。いたるところで、「確かにそうだなぁ・・・。」と、自分の目が開かれる思いがした。
あまり理解していないので、この本を要約するということはできないが、私がここはわかったという箇所はまとめてみます。
デカルトは勉学に努力したが、結局そこから学んだことは、自分の無知を知ったということだけ。だから、「自分の中に、あるいは世間という大きな書物の中に発見されるかもしれない学問以外はもはや求めない決心をして」経験などをつむため十余年旅に出る。
また、多くの書物や民衆が認める事柄よりも、自分自身の実例に勝ってその人を納得させるものはないから、デカルトは自分で自分自身を導いていくしかほかはないと思った。
そのため、今まで自分に身近な慣習や考えなど、疑えるものはすべえて排除していった。それは、今までの自分の国、自分の書物から脱却することを意味している。
そして見出した答えが、「私は考える、だから私は存在する」である。これは、われわれがとても明らかにはっきりと心に思い描くものは真実であるということを一般的な規則にできるとデカルトは考えた。
また、理性はどんな出来事にも役立つ普遍的道具であることを示す。そこから、この「方法序説」の出版をあえて遅らせたりしている。「私が自分の教導書である人々の言葉であるラテン語を用いないで、自分の言葉であるフランス語で書いたのは、まったく純粋な自然的理性だけを用いる人たちは、古い書物だけしか信じない人たちよりも、もっとよく私の意見を判断してくれるだろうと期待しているからである。」と述べている。
つまり、自分の足で立って物事を見ることが真実に最も近いんだということと思う。
すばらしい本です。やっぱりなんだか勇気をもらうなあ。デカルトの戦う姿勢も垣間見えて、過去の偉大な偉人というよりは、その偉人も一人の人間なんだなと思わされる。ありがとうございます。
以上
またね***
0 件のコメント:
コメントを投稿