2011年10月17日月曜日
マッチポンプ売りの少女(食べる読書64)
率直な感想として、
おもしろかった!!!
なるほど~、こういう本の出し方もあるのかと新たな発見だった。
各業界の仕組みというか成りたちを公開するだけで、本は出せる。
この本のヘッテルとフエーテルは現実社会において、経営者はあまり対象者にはならないのではないかとふと思った。
本書の登場人物であるこの二人は、消費者の目線でしか物事を判断していないからである。
だから、経営者だと、この会社・業界はどうやって稼いでいるんだ?と経営者目線で情報収集・処理し、判断するのではないかと感じるからだ。
要するに無知が生む悪夢である。
しかし、最後の話はどうしようもない…。ひどい。
たしかに、預金封鎖と新円切り替えは過去にあった。が、それがこんなにもひどいこととは分からなかった。
おそらく、財閥解体や農地改革も似たようなことなのだろう。
どちらにしても、この本から学ぶ教訓は、なんだろう?
確かな情報ルートを得ることが豊かな生活へと結びつくということかなあ・・・。
その確かな情報ルートを得るには、やはり自分自身が魅力的な人物であることが重要なのかなあ…。
そこまでの道は、たった1300円じゃ教えてくれないか。
胡散臭く感じていた事象のその理由がわかったものもあったのでそれはそれで良かったです。
以下抜粋
ネットの沙汰も金次第。
都合の悪い事実も
金でもみ消せる。
大賞が大金で受賞者が有名なら、
それだけで話題になって売れる。
ヘッテルが流行りでオシャレだと思っていたものはすべて、アパレル業界と出版業界と芸能界がこぞってつくっていた人工の流行だったのです。
いびつにつくられた養殖の流行に乗っかってもすぐにはしご外されちゃうからね。
流行ったモノを否定して、
流行っていないモノを流行らせれば、
人はモノを買い続ける。
世界の不幸を見つけて自分が火消しのフリをすれば、
寄付がたっくさん♪
新築のマンションは、管理会社が最初から決まっていて自分では選べない
安く売る会社と、
ぼったくる会社を分ければ、
バレることなく、長い間ぼったくり状態。
なんでみんな、よくないことは見なかったことにするのかしら。
別に不動産に限った話じゃなくて、最近だと、バイク買い取のバイクキングが、自分の子会社を5社使った比較サイトで、見積もりが安いふりなんかしてたわね。
談合をする側が考えてるのはただひとつ。
いかに高い価格のまま、競争せずに継続して仕事が取れるかってこと。
複数の選択肢の中から選ばせれば、
相手は信頼してくれる。
その選択肢すべてを自分で
コーディネートしよう。
商品が自社に不利になったら、
使い捨て社員を言いくるめて、
自社に有利な商品と
取り換えさせる。
50歳前後で早期退職させられて、年金が出る65歳までの仕事がなくなって困った官僚さんが、わが身を守るためにつくった仕組みが「天下り」なの。
政治家さんの「天下りは許しません!」はなんの解決策も提示してない、票集めのためのアピールだってわかったかしら?
関与先(天下り先)の
生殺与奪件(決定権)を握って、
逆らう人間はすぐ粛正。
国はお金が足りなくなったら、
開き直って自己破産。
損するのは庶民だけ。
以上
またね***
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