なんで自分はいつもこうなんだろう?
こんなときどうすればいいんだ?
他の対応がわからない。
など、AC(アダルト・チルドレン)はいろいろな生きづらさを引きずって日々を過ごしている。
そんなAC達に対して、「ACである自分を認め、自分の中にいるACと共に“今”を生きる」ことが大切と説いている。
本書は12の悩みを取り上げ、それに対する対処法というよりは、その悩みから自分を見つめる手ほどきをしている形をとっている。
大なり小なり自分もこの12のうちのいくつかは該当するし、自覚していないものもある。
各章にストーリーが一つついているのだが、それを読むことで、こんな悩みをもっているのは自分だけではないんだと気づかされ、少しは楽になり、素直にその悩みと向き合える気がする。これが、この本の強みかなと思う。
まあ、でも、以前紹介した君に成功を贈る
にあるように、心を積極的に常にしておけば、自然と解決する気がする。なぜなら、心を明るく快活にするということ自体が、もうすでに、こういった悩みとは違う次元で物事をとらえているからである。つまり、ACと心の積極的な人とはパラダイムが異なるのである。
分かりきっていたことかもしれないが、違う価値観で生活している人々のまねをしてみるのもいいかもしれないよね☆
パラダイムを変えるには、時間はかかるだろう。少なくとも21日間続けないと人間の行動などは変わらないらしい。
癒し、というか自分一人で悶々とするより、こういう本で客観的に自分を見つめる訓練をすると道が開かれると感じた。
以下抜粋
”本当の自分”探しは根を詰めずに、ときどき立ち止まって顔を上げて、まわりの風景に目を向けてください。
ちょっとぐらい休んでも”本当の自分”は逃げていくことなんてありません。
ひとりの時間を楽しむということ。それは、自分が何を感じているのか、自分は何を望んでいるのかを意識する大切なひとときなのです。
自分が本当に思ったことを言わないでい続けるということは「自分は自分である必要はない」と自分に言い聞かせていることと同じだからです。また、誰かを失いたくないために、自分が本当に思ったことを言わないでいるということは、その人に対して、「自分の存在は全く意味のないものです」と言っていることに他ならないからです。
本当のことを言わないで困るのは、相手の人でも、相手に見えている自分でもなく、自分の中にある気持ちなのです。
言うべき時に否というのは平和の鍵である。否と言わず、世に悪の栄えるのは、我々にその勇気がないためである。
スマイルズ
今までのあなたを大切にし続けて下さいね。
批判は常に、今まで培われた自己というものを見直すチャンスを与えてくれているのです。
”批判を受け入れる”ことは、心を耕して新しいものを受け入れる準備を整えてくれることでしょう。その際注意することは、受ける批判が果たして本当に的を得たものであるかどうかです。的を得ているからこそつらく感じるのか、そうでないからつらいのか。
それは、あなたの冷静に見きわめる目が必要になってくるのです。
寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
ホイットマン
私たちには、まだまだ知らないことがいっぱいあります。それを楽しむことです。
まだ知らない「”今日”起こること」を楽しみましょう。
自分が夢中になれること、大好きなことを、人のことなど気にしないでやることができる。それが大人だってこと、忘れていませんか。
若いとか年とっているとかいうことは、凡庸な人たちの間にだけあることだ。あるときは年をとり、あるときは若くなるもの。ちょうどうれしいときがあったり、かなしいときがあったりするように。
ヘッセ
つらいと思うことはたくさんあります。けれど、私たちは自分というものを引き受けて初めて、自分を知ることができ、そして同時に、他の人や「今」生きている世界を「自分自身として」、愛し始めるのではないでしょうか。
自己主義になってみましょう。今まで、あなたは誰かのために自分の欲求を抑えすぎてきたのです。自己主義とは、正直になれること。それは、私たちには勇気がいるでしょう。けれど、自分に正直になることは悪い事なんかじゃないのです。あなたはきっと、もっと自分を好きになっていくでしょう。
私たちが話す言葉は、その言葉だけが相手に伝わっていくのではなく、自分自身も一緒になって相手に伝わっていくものです。
自分という存在は自分のもの。そして相手という存在は相手のもの。私たちは誰かによって生きることをしなくていいのです。
人と人との関係は、お互いを“お互いとして分かち合う”ことで、強く結ばれていくのです。
”生きづらさ”を抱えながら、自分であり続ける勇気を持った時、私たちは真に自らを引き受け、愛することができるのではないでしょうか。
以上
またね***
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