の続編として著者が書いた本。
基本的に前作と同じ読者層に向けての本だという印象を受けた。もちろんタイトルが示すように年齢層は異なるが、似た考えの人たち対象と言うことだ。
自分の能力・特徴、セルフイメージ、お金、パートナーと子供、両親、運、メンター、人脈、友人、人生の目的といった視点から今後どういう人生にするか決めていくときであると説いている。
私は今年で31歳になる。だから、この本ではまだ見ぬ10年とはどんなものなのか。という好奇心も手伝い、20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
より楽しく読めた。どんなことに気をつけたらいいのかなど。
だけど、前回のブログにも書いたように物足りなさはぬぐい切れなかった。
たとえば、本田健さんは40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
も10代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
も書いているわけだが、この本にあるようにずっと人生を生きた人がいたとして、その人はその人生で何を成すのだろうか。何も成せないのではないかと思うのは私だけだろうか。はっきり言ってこのシリーズは口調や内容は読んでてとても心地よい。だから、ちょっと気持ち悪く感じる部分も少しある。
孫正義がすごいのは、20代から自分自身の人生をすでに位置付けていたからであり、ビルゲイツが富を成したのも20代から自分のやりたいことに力を投入したからである。
「自分の人生はこれである。」という指針を持つのに早すぎることはない。
だが、この2冊は、20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
では「可能性は大きいのでそれを知るためにいろいろなことをしましょう。」という内容で、30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
では「30年以上生きてきていろいろ経験して自分がどんな人間かわかってきたから、そろそろそんな自分に合った人生設計を具体的に決めましょう。」といった内容だととらえる。
そこには、自分の強みを磨く。または、自分が一つの分野で飛び抜ける。という最も大切な自己修養に関しては書いていない。ただ単に、「無難に生きましょう。」としか言ってないように感じる。
この2冊を読んで、”ハイゼンベルグの不確定性原理”は人生でも当てはまるのかも…。と思った。これは、位置と速度は同時には把握できないというもの。これは微粒子に対して適用される。
が、人生にもあてはまるだろう。実際、このジレンマに20代前半は悩まされてきたな。
20代のころは世の中のことも自分自身のこともわからないので、いろいろやる。これは動いているので微粒子にとっての速度とみる。つまり、若いころはいろいろ動き、経験することにのみ意識が向いているので自分がいま社会的にも自分の人生の中でもどんな位置にいるのかわからない。まあ、動き回っているから自分の位置が定まらないのは当然と言われれば当然。
30代40代…となるにつれ、自分自身や世の中のことも分かり、自分が何者かがわかる。それがわかった時点で、もうすでにその位置に腰をおろしている。つまり動いていない。「位置が定まった時点で、もう彼はその人生においてどこへも行かない」といったとこだろう。実際は動きはあるとは思う。動きと言うか、意欲・意志と言ったほうがいいかもしれない。だが、定まっている位置が社会的にも自分的にも足かせとなり、動きたくても動けないのではないか。
うまく説明できなかったが、つまりはこういうことだと思う。
自分が何者かわからないときはパワフルにそれを探し回っていたが、探し物が見つかったときにはもうそれを使って何かをするエネルギーはどこにも残っていなかった…。
淋しすぎるだろ~(T_T)
ありえね~
でも、こういう人生送っている大人が多いのが事実。そして、それに子どもたちは気づいているのが今の日本。自信持って子供たちを指導できてないもんなあ。だが、今回の震災で子供たちに人の生きる素晴らしさを伝えられるだろうと思う。現場では、素晴らしい人たちであふれているだろうから。
というわけで、前回と今回紹介した書籍は淋しい人生指南とまでは言いすぎだが、そう感じる部分が多少はあったということです。もちろん、大いに勉強になる部分もそれに劣らずあることも付け加えたい。第6章、第14章、第3章、第4章、第8章、第11章は新鮮であったり、または考えさせられもした。
ちょっとケンカ売っているような形になってしまったが、ただ単に自分がこのシリーズのマーケティング層ではなかっただけです。じゃあ、なんで読んだんだ(・_・;)まあ、興味あるものだけ読んでも幅は広がらないからね(^_-)-☆
いろいろ気づきました。特に、自分は普通の人生は求めちゃいないということを再確認できました。ありがとうございます。
以上
またね***
1 件のコメント:
ブログ続いてるのね!
久しぶりに読ませていただきました。
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