2009年10月25日日曜日

恥の殿堂(食べる読書9)



恥の殿堂 (小学館101新書 58)
」 小学館101新書 落合信彦 著

落合信彦は私の好きな作家さんの一人です。その彼の初めての新書本。

“恥”をキーワードに、現在の社会に対する意見を記した本。これまでの落合さんの本も“恥”に触れてた部分はいくつかあった。なので、基本的には、いつもの落合さんの文章で書かれている。

いろいろな“恥”について書かれていたが、共通するのは、一人の人間という視点から物事を見れなくなった時点から“恥”になるんじゃないかと感じた。「一人の人間として何を成せるか。」という視点。政治家の恥は、国家国民に対して何ができるかではなく、次の選挙のことを考えるところが恥。一人の人間として、政治家という立場で何を成すか。

この世の中には色々な役割がある。人間は社会的動物なので、互いが役割を果たさないといけない。それは、まず一人一人が地に足をつけ、立つことが前提。そこから、社会的役割を果たしていくのだ。しかし、現実は、自分の足ではなく、政治家という役職にもたれかかっている。すでに、人間を放棄しているというか、なんだろう?こういう人に、あなたは何者ですかと問うと、なんと答えるだろう?やはり、役職しか答えないんだろうな。つまり、人間ではなく、社会システムという主人に使われる召使いのようだ。こういった“恥”を他に多数取り上げている。マスコミの恥。親の恥。若者の恥。教育の恥。スポーツの恥。アメリカの恥。中国の恥。独裁者の恥。である。

この恥について落合さんはこう分析している。人が、グリード(強欲)に心を奪われたからだと。もともと人は、デザイア(欲望)がある。これによって、人間は時代を動かしてきた。しかし、グリードがそれを上回ってしまった。そして、グリードの対象はお金のみ。そのためなら何でもやるといった具合だ。じゃあ、どうすればいいのか。


恥の殿堂 (小学館101新書 58)


「人の心から生まれたグリードを克服するのは、人の心から生み出すモラルからしかあり得ないのだ。」と筆者は語る。「“足るを知り、分に安んず。“非現実な高望みをせず、自分が置かれた状況を把握する。そして、きちっと定めた心の軸を持って自分の抱く夢や理想に突っ走る。軸さえしっかりしていれば、悪木には近づかないし、盗泉の水は飲まない。成功しても大金を得ても、転落して貧乏になっても、“知足安分”の精神で生きれば、恐れるものは何もない。」

以前もこのブログに書いたと思うが、ヤスパースという哲学者は、釈迦や孔子・キリストが語る考えは、人の際限ない欲望を抑える役割を果たしたと言った。おそらくそういうことだろう。人の生きる道はグリードにはない。では、どこにあるのか。それを探すところからが、人間の生きる道だと思う。他から与えられるものではないのだ。

落合さんには、いつも勇気・希望といったものをもらう。本当に感謝しているし、いつか自分が一人前になって、仕事で落合さんに会うことがあったら、「ありがとう」と言いたい。「あなたのおかげでめげずにどうにかここまでやってこれました・・・」と。いつもありがとうございます。あなたは、私に、素晴らしい世界があるということを教えてくれました。本当にありがとうございます。


恥の殿堂 (小学館101新書 58)


以上
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2009年10月23日金曜日

素直な心になるために(食べる読書8)



素直な心になるために (PHP文庫)
」 PHP文庫 松下幸之助 著

あの松下幸之助さんだからこそ書けた本ではないかと思う。

素直な心について書いてある本。

読んだ印象としては、なんかはっきりしないことに対していらつく感じ。だけど、その世界観に入っていくことはできる。素直な心について書いてはあるが、「素直な心とは~である。」といった定義があるわけではない。だが、いろんな視点から素直な心について考察してある。だから、確かに素直な心というものが存在はしているのだろうと、推測できる範囲である。その素直な心による影響を深い洞察力で語っている。ただそれだけの本ともいえる。が、ここに未来へのヒントがあるようにも思う。

素直な心とは、時と場合によって表現の仕方は変わるし、その影響の現れ方も違う。何より、自分と他人がどう受け止めるか。これも素直な心でひとくくりにまとめて論じているところが大雑把かなと思う。

だが、普段の生活の場面場面において深く考察していくと、松下幸之助さんが語っているように、確かに素直な心というものがそういった日常のことを解決してくれそうに頭ではなく体で腑に落ちる。


素直な心になるために (PHP文庫)


ここで、現代科学がどんな考えのもと発達してきたか考えてみたい。
その根本の思想は、デカルトの「我思う、ゆえに我あり」である。これは、疑わしいものはすべて排除し、間違いなく確かなものだけ認めてあげるということ。だから、科学は発達してきた。なぜか。数字を使うからである。文学や社会科学などは対象となるものすらはっきりしないものをしっかりと把握する術を持たない。しかし、科学は、対象物を明確にし、それを数字でその明確化を裏付けできるということができる。それは数学という道具があって成り立つ。が、これは数字の性質上、一つの面からしか物事をとらえられない。だから常に対象物は数字で把握できるものに限るのである。というか、対象物と言った時点で、自分を含めた何物かは客観的に把握できないということを意味しているのではないか。

数字は時と場に制限をかける。この、常に時間は流れていく現実に対して、ほんの一瞬のほんの限られた場しか数字は表示できないのだ。我々人間生活は違う。家では、父親として子供を教育し、妻に対してはよき伴侶でなければならない。同じ空間(場)にいても担っているのは複数の役割である。これをどう数字化するか?おそらくできないだろう。職場では、上司であり、部下であり、取引先であり、お得意様であり、同僚であり、公共の社会人である。こういう次元の異なる世界を瞬時に処理して生活しているのが我々人間なのだ。同じ時と場所で異なる関係を同居させられる。逆にいえば、世界(価値観)を創るのが人間ともいえるのかもしれない。

今起こっている世界的な問題。環境問題。人口問題。経済問題。などなど。これらは一つの視点からしか見なかったために起こってきたのではないか。あらゆる視点(あらゆる時と場合)を同時に処理できるようなものであっただろうか。人間の目をそこにくぎ付けにするだけのものではなかったか。

今、世界は変わるチャンスであると信じている。具体的にどんなふうに変わるかははっきりわからないが、大まかな方向性は何となく感じている。それは、「静」から「動」へ、である。いままでは、一つの側面からしか物事を見れなかった。その側面では対応できないとわかると、また新たな側面を創り、物事を見てきた。変わるたびに変えていくのだ。はっきり言って、ただ跡を追っているだけである。未来は、自らの動きも加味したうえで、全体をみる。うまく説明できないし、私もまだその見方を習得できていないのでイメージが的確かわからないが、人々、企業、自分は今どこへ動いているか、そこはどこで何があるのか、なぜそこへ向かうのかといった視点に立ち、主に動きをみるということだと思う。今までは「状態を」見てたがこれからは「動き」である。で、その「動き」をより説明する道具として「力」の概念があると考えている。「状態」は“数学”だが、「動き」は“力”が道具。

私の夢は、次世代を切り拓く哲学思想を構築するというものである。で、この「力」の概念がまさにそれではないかと考えている。まだまだ研究不足だし、未熟だが、必ず、この哲学思想を完成できるだろう。少なくとも、7,8年以内には形になっているはずだ。そんな自分にとって、この「素直な心になるために」はとても参考になりました。松下幸之助さんありがとうございます。これからもいろいろ参考にさせていただくと思います。よろしくお願いします。

今回は、本当にありがとうございます。異なる視点をいただきました。ありがとうございます。


素直な心になるために (PHP文庫)


以上
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2009年10月22日木曜日

TOS






昨日、TOS(takahasi oneday seminar)に行ってきた。

いわゆる能力開発セミナーである。

多くのことを学んだ。一般的な自己啓発本と共通する部分もあった。やはり、基本は同じなのだろう。

このTOSは、特に、成功する考え方を知ることに重点を置いていると感じた。所々で、隣の人と、学んだことを自分の言葉で伝えるということをする。これがとてもよかったと思う。はっきり言って、うまく伝えれたことは少なかったが、自分で能動的に頭で整理しようとするので、ただ話を聞くより、理解は深まったと思う。

経済とは、価値と価値の交換である。だから、お金を得るということは、周りに価値をつくること。金持ちは多くの価値を多くの人につくっている。金持ちに抵抗あるのは、人に価値をつくることに興味がないということで、自己中心な人である。これは、勉強になった。

成功とは、願望を実現すること。

成功する人としない人の三つの差
1、教育の差 

2、付き合う人(環境)の差 
成功者と付き合う際のポイント…成功者に好かれる。成功者に与える。

3、仕事の差

成功者の学習方法
知識→感情→行動→習慣→無意識
成功している人のまねをする。


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成功の7つの共通ルール
1:原則を味方につける
原則というのは、すでにあるもので、真理である。だから、我々が変えようと努力しても変えられない。原則に逆らったら、破滅しかない。だから、何かをしようとしたら先ず、その道の原則を学ぶことだ。
たとえば、人間関係の原則は、相手が望んでいることをしてあげることだ。

2:信念を持つ
信念とは何かについての、あなたの確信の度合いである。

成功者の信念
1.自分の潜在能力を信じている
2.大きな夢や目標が達成できると信じている
3.すべてに「可能性がある」と信じている

また、信念とは解釈。つまり、捉え方でもある。

成功者の捉え方
1.ポジティブな捉え方(目標達成に役立つ思考転換)
2.成功している自分で物事を判断する(成功している自分だったらどうするだろう?)
3.客観的な物事に対する視点を持つ(長期的、本質的、客観的視点)

言い訳にするか、チャンスにするかはあなたの捉え方で決まる。

失敗は成長への学習であり、成功への準備である。

世の中で唯一の失敗とは、辞めること、そして、そこから何も学べなかったことである。

捉え方が変われば、人生が変わる。

3:最良の目的・目標を明確にする
最良とは、ほんの少しの妥協もしない、こだわったもの。だから、「最良」の敵は「良」である。
願望を目標にしよう。具体的にし、期限を設け、決意を強くし、明確にして、ゴールへと向かって進むのだ。夢中になればいい。恋と一緒だ。目標に恋すればいい。四六時中そのことしか考えられない。まさに「恋は盲目」状態で、目標以外は目にないらなくなるだろう。視線、動き、姿勢、振る舞い、思考、すべてがそこに近づくためのものになる。

4:コミュニケーションを最大限に活かす
目標達成のためにコミュニケーションがある。

成功者のコミュニケーションの使い方
1、一点集中するために質問を使う
質問することで、思考の焦点を変えることができる。
誘惑にぶれて、持って行かれそうになったとき。こう質問してみる…
「私は何を求めているのか?」「私にとって一番大切なものは何か?」「私が本当に求めているものは?」次に、「そのために“今”何をしているのか?」そして、「その行動は私の求めているものを手に入れるのに効果的か?」そこから、もっとよい方法を考え出し、実行しよう。

2、正しい信念を持つためにアファメーションする
力を与えてくれる言葉を、確信をもって言う。
「必要なものは今、すべて私の中にある」
「私はできる」
「私には無限の英知と知恵がある」

3、協力者を得るコミュニケーション
協力してくれる人が多いほど、経済的に豊かになれる。
多くの人から協力されるには、先に自分から協力すること。

協力者を得るためには、8割聞いて2割話す。

・聞く…事実を聞く。理解に努める。感情移入して聴く。

・話す…目的・夢・想いを語る。相手が求めていることを話す。ポジティブな言葉を使う。

これからは個々の時代から、チームの時代へ


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「成功の9ステップ」オーディオコース 特別版


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5:優先順位を変える
優先順位=価値観

成功者の優先順位
・慣れたことより、初めてのことを優先する
・つい浪費するよりも、蓄財を優先する
・やりたいことよりも、成果の追求を優先する
・先に行動するより、計画を立てることを優先する

成功脳→投資が快感、消費が痛み

優先順位が変われば、未来が変わる。

6:自分が源である(自己責任)
・認める
・可能性には限界がないと考える
目的・価値観に沿った選択行動
自分の行動・態度をコントロールし、出来ることをする
・無から有を作り出す
・柔軟性がある
・誰を幸せにするかを決めている
・言い訳をしない
未来を変えようとする
・反省・改善する

他人のせいにして成功した人は一人もいない

7:決断する(コミットメント)
決断とは、達成するまでやるという決意
成功者は、すべて決めてから動く
何が何でも達成するという決意

コミットメントの三原則…今すぐやる、何でもやる、できるまでやる

こうして復習してても、勉強になる。素晴らしいセミナーありがとうございました。あとは、実行し、習慣化し、自分の一部にするだけです。まあ、時間はかかるでしょうが、そこは問題じゃない。身につくかどうかが問題だ。そのために何をするか?結果には必ず原因がある。この原則に沿って、成功する原因を積み上げていこぉ!!!!!

以上
ありがとうございました。
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マインドセットものを考える力(食べる読書7)



マインドセット ものを考える力
」 ダイヤモンド社 ジョン・ネスビッツ 著

すごい本だ!

読んだ印象である。新たな考え方、視点を提供してくれる。頭の中がいろんなインスピレーションを受け、つい手を止めて、思索にふけってしまう。新しい世界に入った感じだ。

この本は、ものの考え方を記したものである。「つまり、情報をどう受け止めるかなのだ。」
第一部で、11の考え方を紹介。第二部で、今後の主要なトレンドとその影響を扱っている。

  1. 変わらないもののほうが多い
  2. 未来は現在に組み込まれている
  3. ゲームのスコアに注目せよ
  4. 正しくある必要はないということを理解せよ
  5. 未来はジグソーパズルだ
  6. パレードの先を行きすぎるな
  7. 変わるか否かは利益しだいである
  8. 物事は、常に予想より遅く起きる
  9. 結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし
  10. 足し算は引き算の後で
  11. テクノロジーの生態を考える

マインドセット ものを考える力


1:変化はメディアで流行していることであって、つまり、競争と不休の報道によって助長される欲求であり、一方でニュースの妥当性と質は低下している。どんな情報を収集しようと、本物の変化と見かけの変化、根本的な変化と一時的な流行を見分け、世界の歴史において、ほとんどのものは不変であることを忘れてはならない。
2:基本的な変化は、いくつもの力が集合した結果であって、物事を同じ方向に推し進めている力がどれくらいあるのか、、距離を置いたところから観察しなければならない。
3:大事なのは、何が報じられるかよりも、現場で何が起きているかである。
4:人は正しくあらねばならないとされる。これはさまざまな上下関係から生まれるー親は正しい、教師は正しい、上司は正しいなど。さらに、正しくあらねばならないということが学習と理解の妨げになる。いったん正しくある必要はないのだと分かれば、広い野原を自由に歩きまわっているように感じるだろう。
5:未来を予想したいなら、常にスタートになるいくつかのピースがあり、それは私たちの注意をひくものである。それから、ゲームのスコアを探し、それらを間違ったところに置くのを恐れてはならない。そのピースとほかのピースとのつながりを調べ続けることだ。そうすれば適合するピースが徐々に新しい絵を示してくれるだろう。
6:ビジネスでも政治でも、カギとなるのはリーダーシップの基礎的なスキルのみならず、先導したい人々の視野の内にとどまらねばならないということである。きわめて有能な指導者ですら、アイデアを実行に移してくれるパレードが必要なのだ。
7:人は自分の得になると気付けば変化を受け入れるものだ。人々をみくびっていけない。彼らが変化に反対するときは、あなたが利益を明白にしていないか、反対する十分な理由があるのだ。その場合、反対を嘆くのではなく、反対する理由を探ろう。
8:ほぼすべての変化は発展的なものであって、革命的なものではない。物事には時間がかかる。
9:未来の姿を求めるなら、問題を解決するものではなく、チャンスを生かす物を探し、その人にかけることだ。人間関係や物事が転換するとき、新しいニーズと欲求が作り出され、新たな可能性がもたらされる。
10:私たちが目指すべきは、情報の墓場を創ることではなく、知識とインスピレーションのゆりかごをつくることでなければならない。“知識を得るには、日々、物事を加えよ。知恵を得るには、日々、物事を捨て去れ”
11:テクノロジーが支配的になればなるほど、芸術家や詩人が必要になる。新しいテクノロジーを導入するときには、必ず自問しよう。何が向上するのか?何が減少するのか?何が入れ替わるのか?どんなチャンスが出てくるのか?
第二部
今、視覚によってほとんどの情報を発信受信している。経済においては、国単位ではなく、経済圏という単位に移っている。中国に関しては、「今日、中国では、北京が支配するふりをし、各省は支配されるふりをしている。中国では“外縁部が中心”という古い格言が、従来にも増して真実なのである。」一方、変化に対応できていないEUは衰退の道を進んでいる。で、現在、20世紀に生まれたテクノロジーの熟した果実をもぎ取る時代である。チャンスをものにしよう!


マインドセット ものを考える力


以上
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2009年10月15日木曜日

NRI未来創発フォーラム2009

昨日、NRIのフォーラムに行ってきた。

新しい日本を構想するというテーマのもと、二名の方の講演と、五名によるパネルディスカッションが行われた。

はじめは、「日本と世界経済の現状と展望」と題し、リチャード・クーさんが講演された。さまざまなデータをもとに現在の世界の状況を読み解いていた。全体的に内容を把握できたとは思えないが、興味深いものだった。実は、日本はバブル崩壊後もGDP我拡大し続けてた。このデータから、中国は日本がどうしてこれを成せたかを知るために、コンタクトをしきりに取ってきてたそうだ。諸外国に比べ日本の落ち込みは大きい。また、世界的にゼロ金利にしたが、それでも金を借りる人が圧倒的に少ない。「金利を下げたのに何も起きない」とおっしゃってた。今は若干景気回復傾向にあるが、今後景気押し下げ要因である民間のバランスシート調整により、今度は緩やかに景気後退するだろうと予測されてた。あと、日本の無駄というか直す点として住宅に対する意識を取り上げていた。外国の住宅は資産として認識されている。だから、何百年も前の住宅が、売り買いされる。しかし日本では、所有するものという意識があるため、30年したら立て直すといったことが繰り返され、その費用がもったいないということだった。

次に、「日本人のDNAが造る持続可能社会」と題し、椎野孝雄さんが講演された。
持続可能社会の一つの提案が主な内容だったと思う。日本の技術開発がそれを可能にする。なぜなら、日本には古来から「ものへの敬いの心」があるからで、それが日本独自の技術開発の考え方の根っこになっている。その例として、「ものの供養」という風習をあげていた。全体的に言いたいことはわかるが、もう一歩踏み込んで具体的な話をしてほしかったかなと感じた。「ものへの敬いの心」がどう具体化されて日常生活に浸透していくのか。意識を変化させるのに効果的なものは日常生活では何で、それを日本の技術力はどう変えられるのかなどである。日本の技術力の高さ、日本人のものの考え方が、持続可能社会へとつながるだろうということで終わった感じがした。だが、これは憶測でしかないが、研究所というところは、新しいものを作るという視点が少し欠けてるのかなと思った。まあ、研究所だから、初めから研究する対象があり、それを独自技術で真理に近づくのがその存在意義だから仕方ないとは思う。じゃあ、研究所が、クリエイティブクラスと手を組んだらどうなるだろうか?実際行ってるところもあるだろうな。この組み合わせは何か新しいものを創ってくれそうな気はするな。

最後にパネルディスカッションが行われた。
池上彰、奥山清行、紀里谷和明、永谷亜矢子、奥田誠の五名である。
「次の日本を創るために」と題されたテーマで話し合われた。
結論:とりあえずやれよ!

それぞれ第一線で活躍されてる方々に、どうしてそう独自のものを作れるようになったのかというとこから入って行った。そして、どうしたら、チャンスを得続けられるかなど。で、紀里谷さんの言葉が印象的だった。「そんなことわかってたらだれも苦労しないでしょ」。ま、そういうことです。とても励みになり、勇気づけられたディスカッションだった。この人たちに共通しているのは、自分で自分を創ってきた。という生き方だと感じた。もちろん他の人から助けられたことも多々あっただろう。でも、助けてやろうと思わせるほどそれに真剣だった。
「人にばかだと言われようが、何を言われようが、とにかくやる。」
「見る前に跳べ」
「誰かがリスクを取らないといけない」
「何事をやるにも大変。泥をかぶって這いつくばって成し遂げられる」
「チャレンジするとそれだけでわかることがある」
「何のためにことを成そうとしているか」
「カメラマンになりたかったらカメラ手に持てよ」
「日が昇らないのを恐れるべき」
特に、紀里谷さんはその熱い想いを惜しげもなく聴衆にぶつけてくれたことに、とても感謝してます。ありがとうございました。

以上、素晴らしいフォーラムを開催してくださったNRIの皆さん、本当にありがとうございました。自分の視野が少しは広がりました。貴重な機会を与えてくださり感謝してます。ありがとございます。というわけで、これからもよろしくお願いします(笑)。

以上
なかなか頭で整理できないが、満足のいく一日だった。
またね***



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2009年10月9日金曜日

勇気凛々(食べる読書6)



勇気凛々 (角川文庫)
」 角川書店 高杉 良 著

主人公、武田光司の仕事人生を描いた作品。文芸書。

こういう本はあまり読まないので、よくわからないところが少しだがあったりした。企業間の関係など。だが、とても勉強になった部分のほうが多い。

経営において気をつけるところ。人は人に支えられて育つ。人を見て仕事をすることの大事さ。

失敗はするが、それを周りの人が支えてくれるから、乗り越えられる。

生きるとはこういうことかと感じさせられた。人生にはいろんなことが起こる。それは、自分の判断ミスであったり、関係者の失敗であったりなど色々だ。それでも、絶対譲れないところは守り通す。これがあるから苦しいときも耐えられるのだろう。人生の苦楽を味わいつくす。そこから、いや、それでもまだまだ苦楽は続く。いいじゃないか。素晴らしい人生だ。

こういう人は、人を教育できる。こういう人こそ教育できるのだと思う。以前読んだ本でこういう言葉があった。

「必然性は教わることであるが、可能性は学ぶことである。」

主人公の武田は、周りの人の支援で可能性を開花させ、次は若い人の可能性を広げようとした。その過程で失敗は多々あった。だが、常に可能性に挑戦し続けた。だから失敗もその分あるのだ。素晴らしい人生だ。敬意を表する。ありがとうございます。人生にはこんな素晴らしい生き方も可能だということを教えていただいて。

俺の人生はまだまだこれからだ。勇気凛凛で行くぞぉ~!!!

以下、心にきた部分を抜粋。


勇気凛々 (角川文庫)


「重荷をおろそう、おろそうとするけれど、おろしたらどうなる?全部だめになってしまうではないか。そのまま背負っていくという考え方が一番大事なのだ。」

「守るべきもののない人間の集団に生きる力などあるはずがない。」

「試練はこれからもこれまで以上の残酷な顔を見せて、我々に襲い掛かってくるかもしれません。が、二十年の決して短いとは言えない時間を満たしていた喜怒哀楽、これを真正面から受け止めてきた事実はゆるぎないものであり、我々の生きる自信になっているはずです。」

「“時は流れるものではない。時は積み重なるものだ”我々にふさわしい美味しい酒のほめ言葉です。積み重ねてきた我々の時の二十年は基礎作りの時代と、今日省みて位置づけましょう。確かに毎日毎日の辛さを、辛さの土俵際にうっちゃってきました。だが、勝ち越したのです。


勇気凛々 (角川文庫)


以上
またね***


2009年10月6日火曜日

変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから(食べる読書5)



変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから
」 太郎次郎社 清水 義晴 著

この本は、私の思考を深めさせてくれた。新たな視点を提供し世の中の流れの方向性も大まかに感じられた。自分の価値観と合っている。そう感じずにはいられなかった。一気には読めず、所々立ち止まって、自分の中で消化してからでないと読み進められなかった。どこか心に引っかかったんだろう。

さまざまな活動をされてきた、清水さんの体験を通して、大多数の価値観とは異なる価値観のもと行われた活動を記している。

「べてるの家」、「大潟町・松林再生」「夢のある学校づくり」「地域の茶の間」「創作掛軸」「一人一研究」「加茂インテリア・アート・プロジェクト」「素人集団の選挙」などなど、ほかにもいろいろなことをされていました。

こういった活動の根底にある共通した価値観は、個人に焦点を当てるということだと思う。ある意味、構造主義だけでは世の中は回っていかないということだと思う。では、具体的にどういうことなのか?という一つの解答例が、多数のっているのがこの本だと思う。以下、心にきた部分を引用しよう。


変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから


「管理や指示は人の依存心を助長し、主体性を阻むだけだからです。」

「自立しない子供の問題と考えるよりも、自立するきっかけを奪い続けてきた大人の問題ととらえるほうが適切かと思います。」

「いくつもの問題をべてるという組織全体の中に配置させ、それぞれの関係をとらえなおすことによって解決しようとしているのです。」

「個々人の内的な変化です。一人一人と町との関係が変わったため」

「自らの事業が周囲との健全な共存関係を失ったために、売る力(=生命力)が衰えたと考えるほうが、はるかに理にかなっているのではないでしょうか。」

「病気と言う“問題”は、自分自身との関係、自分と周りとの関係を良好にすることによってしか根本的に解決していかないと、べてるでは考えているのです。」

「私たち教育にたずさわる者は、<志>だけが武器なのです。」

「今の教育は、あらゆることを<対象化>することしか教えない。子供には<一体化>の経験こそが必要なんです。」

「思いと目的を共有する“場”が生まれると、いつのまにか創造性が出てきます。“場”が“場”としての自己表現を始めるのです。そうなってくると、おもしろいことに各人の役割や分担も自然と決まっていきます。さらに不思議な事には、そうやって“場”が活性化されていくと、個別の欠点や問題は自然と解消の方向に向かうか、少なくとも気にならなくなっていくのです。それは、“場”というものが、人と人との信頼関係の上に成り立つものだからだと思います。」
これは、プロデュースの特徴であった、「従来の問題解決法では解決できない問題を解決する」こととつながるんじゃないかな。

「そこにいる人たちは、てんでバラバラに振る舞い、好き勝手なことをしているのですが、明らかにそこには一つの調和があって、森のような豊かさを感じるのです。」

「<地域の茶の間>には、人がありのままでいられる人間関係が作られています。だれもが自然なので、いろいろなことが気にならないのです。」

「<地域の茶の間>では誰も人を評価しませんし、くらべません。ましてや裁いたりはしません。その子は自然と自分の居場所を発見したのではないでしょうか。<地域に茶の間>に集まる人たちみんなでつくりあげた“場”の力による効果だと、私は思います。」

「本当に必要で意味のある情報や新しい時代のメッセージは、誰もが容易に手に入れることができるマス・メディアの中にはもはやない、ということは感じていましたが、大切な情報やメッセージは真っ先に、こうして直接人から人へと伝えられていくものなのだ」

「人々は(そうはっきりと自覚していなくとも)自らが社会の問題解決の主体となることを志向し始めているからです。それが十分に可能な状況がすでに到来しつつあります。」

「パートナーを得て、お互いが感応していくのです。仕事を続けていくうちに、パートナーが変化していくのがわかります。そこから新しい価値、今までにないものが生まれてくる。」

「人は仕事には妥協するが、趣味には妥協しない。」

「人間というのは比較を取り払うと、随分と創意にあふれた個性的なものなんだな」

「処理した情報と彼の行動が直結していたからです。」

「不必要な情報に振り回されず、しっかりと自立した価値観を持ち、自分のしたいことがはっきりとわかっている。」

「僕はホントにふつうの人。ただ一つだけ違うのは、ほかの人なら心配することを、ぼくは心配しないで生きていけるだけ。」

「“経済”とは元来、経国済民あるいは経世済民といい、世の中をおさめ、人民の苦しみを救うことを意味していたそうです。それがいつのまにか、経済は“商い”と同じ意味になってしまいました。その商いが交易をおろそかにし、自分だけの利益を追う姿勢へと向かったため、世の中のバランスが崩れ、社会の弱いところ、小さいところにしわ寄せが集まる一方になったのだと思います。」

「効率や能力によって人間が判断され、利益だけで事業の方向性が決定される世の中から、社会的役割や人生の意味によって事業が起こり、その仕事のやりがいに人が集まってくるような社会が始まりつつある」

「競争から降りてみたら、何かを失うどころか、そこには仕事への創造性と喜びが待っていました。」

「自分の生き方と矛盾しないで、できれば他人を傷つけることなく、誇りを持てるような仕事や生き方をしたいと願っている人が多くいます。」

「桑原さんや本名さんは商売において、勝つことではなくて社会と調和することを望んでいるように見えます。売る人と買う人に人間的なつながりがあり、働くことにやりがいと充実感がある。」

「自分で判断し行動する自立した個人が、少しずつ現れはじめているという変化だと思います。」

「政治のプロほど、“人間は自立して苦労するよりも、依存して楽するほうを選ぶ”という、どこかみくびった市民観を捨てきれないようです。」

「選挙を闘いではなく、仲間作りの場にしよう。勝敗というのがあるとするなら、候補者の考えに共感する仲間を、どちらがより多く作ったかを競い合おう。」

「自分とはずいぶん異なる考え方を持つ人との出会いによって、自身の信念がさらに鍛えられるような機会が、いつのまにか少なくなっていました。」

「この選挙で私が本当に譲れないことは、一つか二つしかないはずだ。それ以外は、自分が負けたらいい。その時に、感情の始末をきちんとつければなおいい。」


変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから


以上
またね***


2009年10月3日土曜日

招客招福の法則

昨日、日経MJセミナー「招客招福の法則」に行ってきた。

大変勉強になった。

学んだことは主に、二つ。

1、ビジネスがうまくいかないのはなぜか?
客に目を向けてないから。

これは視点を変えるということ。経営者は大抵、「どうやったら売れるだろう?」と考えるが、モノが売れるというのは、だれかが買っているということ。だから、「どうすれば買うだろう?」と考える。

ここで、とても示唆的な話をされていた。今、日本酒は全盛期の半分しか売れていないそうだ。おもに、若者が飲まないらしい。そこで、日本酒関係者に、「どうして若者は日本酒を飲まないのか?」と、たずねると、様々な意見が出てきたそうだ。若者が日本酒を飲まないのには、何か訳があると思っているのだ。それが何だろう?ということだ。
また、若者にも、同じ質問をしたそうだ。「どうして、日本酒を飲まないの?」と。すると、どの若者も同じ反応をした。「いやあ~、どうしてって言われてもねぇ~…。どうして?」と隣の若者に、振ってばかりだったそうだ。つまり、若者には、日本酒を飲む理由がないのだ。
面白いなあ。でも、このギャップは恐ろしいね。

だから、人に焦点をあてる。そして、お客さんに行動する理由を与える。

2、ビジネスは、何に重点を置いて活動するといいか?
人間関係作る。喜んでお金を使ってもらう。

人間関係とは、結果として顧客作りになるということ。そのためにすることは、適度な接触を保つ。継続して、お客さんと接するようにする。特に初めてのお客さんには、短期的に人間関係を作ることが大切。来店して、3日以内・21日以内には、こちらから、接触する。
まあ、人が仲良くなるのは、自分のことを話す時が多いので、自分のことを情報として発信しよう。「どんな想いで商売しているか」「こだわっていること」「この店の歴史」「商品に関する情報」など…。

喜んで金を使ってもらうということは、動機付け。
こう考えてみよう。CD屋さんに行って、別に買うつもりじゃなかったけど、「このCDをどうして買わなきゃいけないの?」とお客さんに言われたらどうあなたは答えるか?

もう12月。あなたは、一年中なかなか売れない防水スプレーを売りたい。そこで、こんなポップを作ってみた。“忘年会でビールをこぼさない自信ありますか?”
1月になるとこうだ。”「あっ!こぼしちゃった!」てことで、せっかくの新年会を台無しにしないために“

相手の心境に変化を起こす具体的な情報を、お客さんに提供しよう。

あと、いろいろな、実際に使われている実践法をいくつか紹介されていた。とても勉強になった。楽しかったです。ありがとうございました。

以上
またね***