2009年10月15日木曜日

NRI未来創発フォーラム2009

昨日、NRIのフォーラムに行ってきた。

新しい日本を構想するというテーマのもと、二名の方の講演と、五名によるパネルディスカッションが行われた。

はじめは、「日本と世界経済の現状と展望」と題し、リチャード・クーさんが講演された。さまざまなデータをもとに現在の世界の状況を読み解いていた。全体的に内容を把握できたとは思えないが、興味深いものだった。実は、日本はバブル崩壊後もGDP我拡大し続けてた。このデータから、中国は日本がどうしてこれを成せたかを知るために、コンタクトをしきりに取ってきてたそうだ。諸外国に比べ日本の落ち込みは大きい。また、世界的にゼロ金利にしたが、それでも金を借りる人が圧倒的に少ない。「金利を下げたのに何も起きない」とおっしゃってた。今は若干景気回復傾向にあるが、今後景気押し下げ要因である民間のバランスシート調整により、今度は緩やかに景気後退するだろうと予測されてた。あと、日本の無駄というか直す点として住宅に対する意識を取り上げていた。外国の住宅は資産として認識されている。だから、何百年も前の住宅が、売り買いされる。しかし日本では、所有するものという意識があるため、30年したら立て直すといったことが繰り返され、その費用がもったいないということだった。

次に、「日本人のDNAが造る持続可能社会」と題し、椎野孝雄さんが講演された。
持続可能社会の一つの提案が主な内容だったと思う。日本の技術開発がそれを可能にする。なぜなら、日本には古来から「ものへの敬いの心」があるからで、それが日本独自の技術開発の考え方の根っこになっている。その例として、「ものの供養」という風習をあげていた。全体的に言いたいことはわかるが、もう一歩踏み込んで具体的な話をしてほしかったかなと感じた。「ものへの敬いの心」がどう具体化されて日常生活に浸透していくのか。意識を変化させるのに効果的なものは日常生活では何で、それを日本の技術力はどう変えられるのかなどである。日本の技術力の高さ、日本人のものの考え方が、持続可能社会へとつながるだろうということで終わった感じがした。だが、これは憶測でしかないが、研究所というところは、新しいものを作るという視点が少し欠けてるのかなと思った。まあ、研究所だから、初めから研究する対象があり、それを独自技術で真理に近づくのがその存在意義だから仕方ないとは思う。じゃあ、研究所が、クリエイティブクラスと手を組んだらどうなるだろうか?実際行ってるところもあるだろうな。この組み合わせは何か新しいものを創ってくれそうな気はするな。

最後にパネルディスカッションが行われた。
池上彰、奥山清行、紀里谷和明、永谷亜矢子、奥田誠の五名である。
「次の日本を創るために」と題されたテーマで話し合われた。
結論:とりあえずやれよ!

それぞれ第一線で活躍されてる方々に、どうしてそう独自のものを作れるようになったのかというとこから入って行った。そして、どうしたら、チャンスを得続けられるかなど。で、紀里谷さんの言葉が印象的だった。「そんなことわかってたらだれも苦労しないでしょ」。ま、そういうことです。とても励みになり、勇気づけられたディスカッションだった。この人たちに共通しているのは、自分で自分を創ってきた。という生き方だと感じた。もちろん他の人から助けられたことも多々あっただろう。でも、助けてやろうと思わせるほどそれに真剣だった。
「人にばかだと言われようが、何を言われようが、とにかくやる。」
「見る前に跳べ」
「誰かがリスクを取らないといけない」
「何事をやるにも大変。泥をかぶって這いつくばって成し遂げられる」
「チャレンジするとそれだけでわかることがある」
「何のためにことを成そうとしているか」
「カメラマンになりたかったらカメラ手に持てよ」
「日が昇らないのを恐れるべき」
特に、紀里谷さんはその熱い想いを惜しげもなく聴衆にぶつけてくれたことに、とても感謝してます。ありがとうございました。

以上、素晴らしいフォーラムを開催してくださったNRIの皆さん、本当にありがとうございました。自分の視野が少しは広がりました。貴重な機会を与えてくださり感謝してます。ありがとございます。というわけで、これからもよろしくお願いします(笑)。

以上
なかなか頭で整理できないが、満足のいく一日だった。
またね***



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