2011年7月29日金曜日

国家情報戦略(食べる読書36)





佐藤優さんとコウヨンチョルさんの対話本。



この二人はどちらもインテリジェンスの専門家で、それぞれの自国で逮捕歴がある。



なので、現場のインテリジェンスの世界に身を置いていた。



インテリジェンスに関していろいろ語っているが、対話本ということで、あまりまとまりがなく、ただいろいろな情報を紹介しているように感じた。何を言いたいのか焦点が見えなかった。






だが、疑問が一つこの本で解決した。これまでなぜ六カ国協議をするのか意味が分からなかった。それをやっても意味ないし、北朝鮮が従うとも思えないし、従わす手をどの国も提示していなかったからだ。しかし、佐藤さんは日本に核武装させないために六カ国協議をしているといっている。なるほど、納得だ。日本の技術力は高いから性能のいいものをつくれるし、それと同時にアメリカの発言力もアジアにおいては弱まるだろうし、いろいろな可能性が一気に見えてくる。が、佐藤氏はここで日本の核武装に対して反対の意見も持っている。理由は二つで、エネルギー政策に関する点と核実験する場所がない点。どちらも現実的で的を得ている考えだと感じた。




他にこの本で語られている情報は普通に生活していては見えないということで、貴重だと思う。



よって、以下に抜粋する。


いつ、いかなる国においても、時の政権にとって都合がよくないので、整理される個人や組織が存在する。治安維持法のような政治犯を取り締まる法律のない現下日本では、政治犯罪を背任、横領、贈収賄のような経済犯罪、あるいは強要や脅迫などの一般犯罪に転換してしまうのだ。




弁護士という存在は、自分の弱い立場を判事と検察側に対して説明してくれる人だと思っていたのですが、現実は全然違っていたからです。むしろ検察と捜査当局の手先のようなもので、文字通り悪徳弁護士でした。




特殊な環境での厳しい監視や行動を制限されることは、人生観が一変するほどの痛みを伴いました。しかし、「すべては心構えが左右する」という言葉を胸に耐えることに決めました。前向きにならないと、気持ちが折れてしましますからね。




プロのスパイは三つの目を持つべきだといわれます。空から全体を鳥瞰する「鳥の目」、顕微鏡をのぞくように焦点を絞る「虫の目」、そして潮の流れをキャッチする「魚の目」。これらを兼備して情報を収集、分析、判断しないと駄目だということです。




防諜と秘密保持は何より重要ですが、円滑な情報の共有と活用が優先順位としては上だと思います。軍隊はもちろん、一般社会でも、企画もオペレーションもすべて、関連する情報の収集と、その情報に基づいた正確な判断からスタートするのですから。





かねてから不思議に思うのは、日本の大学に安全保障や国防、セキュリティー、エネルギー資源関連の学部・学科がないことです。欧米各国をはじめ、韓国もそうした学部はあるのに、日本だけが例外です。これは、私だけでなく、日本の有識者も口を揃えて「おかしな話だ」といっています。




「“もの”というのは、すべて用在性であり、純然たる“もの”はない」とハイデッガーはいっています。
じつは、インテリジェンスにも同じことがいえるんですね。目的さえ分かれば、今までのものが違って見えてくるものです。






インテリジェンスというものは、技術は進歩したとしても、その基本哲学は孫氏の時代から変わっていません。






軍人は思想や考え方が偏っていますから、一般大学を出て、世の中の幅広い知識や常識を持っている人間のほうが、プロの工作員、スパイとしては望ましいという評価が韓国にもありますね。





「人間がSEXを好きなのは当たり前だ。何が問題なのだ」というのがイスラム教文化圏の考え方です。いっぽう、「それは抑えなければいけない」という禁欲的なモラルを置くというのがキリスト教文化圏です。ですから、儒教的なモラルの国や禁欲的なモラルの国でしか、ハニートラップは使えないんです。







インテリジェンスは文化に合わせた形でやるというのが鉄則になります。






対等の立場で相手の文化や歴史を理解しないと、情報戦や民衆心理戦はうまく機能しないというわけですね。






私はすごくうがった見方をしていて、インテリジェンスの世界での定石、つまり誰がいちばん得したのかと考えるのですね。






何もしないで、あと知恵としてやるというのも工作なんですね。どっちに転んでも得するように動くわけですから、かぎりなく詐欺師の世界に近いといっていいでしょう。







北朝鮮の人の中に他の国の情報が入ってきて、彼らの欲望が膨れてしまうことが崩壊のきっかけになるはずです。






ジンギスカンやナポレオン・ボナパルト、アドルフ・ヒトラーが世界征服を狙いましたが、民族のアイデンティティは武力では奪い取ることができないというのが歴史的な事実です。






北朝鮮は貧しい田舎の国というイメージが強いですが、核やミサイル技術、あるいは生物兵器分野では、先進国と同じレベルにあると見るべきです。






「商品の輸出」ではなく「資本の輸出」が主流となった株式会社形式を中心とする最高段階の資本主義、それが帝国主義だということです。






私たちが核を持った新しい帝国主義の時代に入った場合の覚悟を持てるかどうかです。そのとき私たちも、世界全体を破滅させる能力を持つことになります。その責任に耐える覚悟を持たなくてはなりません。






現代は知識や情報こそが力となり、権力であるという事実を実感します。そして、「戦わずして勝つ」ための近道は、目に見えない情報戦争で勝ち抜くことだという歴史上の教訓も忘れてはいけません。




以上
またね***

2011年7月28日木曜日

ジェームスキナーの講演会音声無料ダウンロードページ


こんなページを見つけました。

http://123direct.info/tracking/af/220041/mZ03mYms/




経営コンサルタントのジェームス・スキナーの講演会
の内容(1時間以上)を無料でダウンロードできるページです。




ジェームスはアメリカ人ですが、
落語もしゃべれるほど日本語が得意です。


外国人でありながら、日本で最高の講演者だとも言われています。


講演会音声のタイトルは、


”ダイナミックな人生を生きる方法”。




この音声を聞けば、細かいことにとらわれず、
毎日をイキイキと過ごすことができるようになります。




私も何度も聞いていますが、オススメです。


http://123direct.info/tracking/af/220041/mZ03mYms/




99のなみだ(食べる読書35)





題名の通り、



涙あり、涙あり、涙ありの


短編12編。



幸せってのは、今ここにあるんだ。



自分のすぐそばに。




これが本書を読んだ感想です。





いろいろな登場人物の話。感情移入しやすい話、しづらい話。今の自分の境遇と近いとつい感情移入しちゃって涙と鼻水大行進。




「お父さん」



「桜色の涙」



「十五年目の祝福」



「おかえりなさい」


は特に胸に響きました。




以上
またね***


2011年7月24日日曜日

クロックサイクルの速め方(食べる読書34)






脳機能学者苫米地秀人さんの著書。



「読書は、人生のゴールを達成しようと考えている人にとって、この上ない武器です。」


ということで、速読の効用を説いている本。




人が自由になるのは既存の知識とは違う新たな知識に触れることで、これまでの自分を変えて行けるときだ。言い換えれば、これまでの自分を相対化できるかである。それは、抽象度を上げることも意味している。



そのためには、膨大な量の本を読むこと。



だから、速読。




だけど、人は一日24時間しかない。…とそう思っている時点で、この考えに縛られている。





生物にはクロックサイクルがあり、それは脳の処理速度のこと。つまり、クロックサイクルを速くすれば、一日を48時間にもできる。





よって、クロックサイクルを速くし、速読をマスターすればより人生を自由に生きれます。





ちなみに、月に50冊程度の速読ではなく、月300冊のレベルで読んで劇的な効果あるよ。





というのが本書の内容かなと思う。本には他に、速読の方法やクロックサイクルの速め方などが載っておりとてもわかりやすい。




自分はまだまだくそみたいな量しか本を読んでいないということが分かった。




もっと楽に貪欲になります。





以下抜粋



知識を記憶に強くとどめるためには、それを読んだときに、自分の中にあるいろいろな認識のゲシュタルトのネットワークに結びつけ、具体的にイメージをつくっていくことが重要です。






「いい人」というのは、知識を発信しているのではありません。存在を発信しているのです。それが社会の役に立つということです。
読書は、そうした発信する存在になるための唯一の方法です。






自分にとって重要なことをやるというのは、勉強でも読書でもなく、趣味の世界です。






生み出される知識の量が、私たちが知識を吸収する速度をはるかに上回っているわけです。






本を読んでいるときに、著者が書いている一番抽象的なメッセージは何か、抽象的な知識は何かということを意識して読み、そのすべてを抽象化して手に入れるということです。





抽象度の高いところで知識を獲得する。






束縛を見つけるとは、見えないものを見るということです。私たちにそれを見えないようにしているスコトーマを外す、ということです。





自己責任をどう果たすかという判断は、圧倒的な情報量がないとなかなかつかないことです。






ほんの少しばかりやり方を変えるだけで、殻は簡単に破れます。その小さな試行錯誤によって、未来の形はどんどん変化していくということです。






「人格が高くてもお金は儲からないし、豊かにもならない。この世のすべてぶん取り合戦だ」と声高に主張する人が、どんなに自分たちだけの目先の利益獲得を主導したとしても、人々は最終的に、人格の高い人が示す抽象度の高い判断と方向性に立ち返っていくということです。




「頭が良い人」は、今まで見たことのない問題も解くことができるのです。彼らは過去問題集などやらなくても、その分野の基本的な参考書なり教科書を一冊読んでいるだけで、応用問題も解けてしまうのです。




以上
またね***







2011年7月23日土曜日

日常の疑問を経済学で考える(食べる読書33)





コーネル大学であるレポートの宿題が出された。


レポートの課題は、


「あなたが観察した出来事や行動パターンについて疑問を提示し、授業で学んだ原則を一つまたは複数用いて解答しなさい。」



レポートは短く、難しい専門用語は使わないようにという指示のもとに。




この学生たちのレポートを集めて少し解説を加えたのが本書。




これはアメリカでの日常の疑問に対してなので、すぐ日本に適用できるかどうかが引っかかりはする。また、あくまで学生の考えなので、時たま「ん?」となるようなレポートも見られる。




しかし、あらゆる疑問に対して経済学で挑むということで、われわれの日常の言動の裏にはどんな原理が働いているのか、本書を読み終えた時点ではそんな洞察力がついた気がする。



ほんとに多くの疑問とそれに対する考察が載っている。その一部を紹介したい。




製品設計は、消費者を満足させるための形状と、競争力を保つために価格を抑える必要性とのトレードオフで決まる。


・他の家電製品と違い、ノートパソコンがどの国の電圧でも使えるのはなぜ?

・ソフトドリンクの容器が円筒形なのに、牛乳の容器が直方体なのはなぜ?

・DVDとCDはディスクの大きさが全く同じなのに、パッケージサイズが異なるのはなぜ?





サービスの市場は、商品市場と同じく、需要と供給の原則に基づいて動いている。


・女性モデルが男性モデルよりもはるかにたくさん稼ぐのはなぜ?

・生産性の低い従業員には、貢献度より高い賃金が支払われ、生産性の高い従業員には、貢献度より低い賃金が支払われるのはなぜ?

・チップが必要なサービスと必要でないサービスがあるのはなぜ?




文化とは人々がさまざまな時や場面で直面する問題に適応してきた結果だという。幼児死亡率の高い文化では禁欲主義や超然とした態度が尊ばれるし、紛争の多い地域の文化では勇気が尊ばれる。国ごとの行動の違いを費用と便益の法則にあてはめて考える。


・携帯メールがアメリカよりもアジアの国々でより広く普及しているのはなぜ?

・アメリカに比べてドイツの失業率が高いのはなぜ?

・ローマでは歩行者が信号を無視すると罰金を課されるのに、ニューヨークでは課されないのはなぜ?




また、興味深かったのが行動心理学が焦点となる疑問に対しての考察。



・不動産業者が客に、安くて条件の良い物件を見せた後、さらにもう一つ似たような物件を見せようとするのはなぜ?


どちらも魅力的で、一方を選ぶと、選ばなかったほうを後悔するのではないかと思う。その場合、無関係のように思える第三の選択肢の出現が、決定に大きく影響する。





ヒトの選択は、個人およびグループのアイデンティティを確立したい、あるいは維持したいという心理的動因によってなされることが多いのが分かってきた。


・面ファスナーの靴を履く人が増えないのはなぜ?

・野球の監督がユニフォームを着ているのはなぜ?

・一車線の橋の上での社会的な礼儀が、非効率な結果につながることがあるのはなぜ?




いろんな考えに触れられて思考の幅が広がったかもぉ。



以上
またね***



2011年7月19日火曜日

サラリーマンサバイバル(食べる読書32)





大前さん著者で1999年に刊行されたものの文庫版。




12年前の本であるが、基本的な部分において考えは変わっていない。むしろ、12年前からこういう風に世の中の変化をつかんでいたのかと勉強になる。




12年前なので、今ではもう状況が変わった分野もあったり、いまだに大前さんの指摘を実行できていない分野もあると感じた。




この本は大前さん自身の経験を多分に含まれており、仕事に対する姿勢・考えなど実戦に裏付けされた内容が特徴。





この本の結論は、「起業しなさい」ということ。当時の日本社会でサラリーマンしていても、世界で戦っていける、何があっても食いっぱぐれないだけの力はつかない。だから、起業がその力をつけるいい訓練なのだと。




読んでてとても勇気づけられ、明るく自分を信じるように考えが変わる。





以下、抜粋




世の中は、いつの世も、変化についてくることはあっても、変化を先導することはない。むしろ迫害の側に回るだけだ。





ルールを守ることを無上の喜びとするような人間では、新しいルールを導き出せない。





全ては与えられた仕事を前向きに、そしていざとなれば自分の平素準備していた考え方を開陳できるようにしていたから、小さなチャンスを何回かものにできたのである。






私は自分が引き受けた仕事は100%自分で最後までやる。自分が100%やることは難しいと思った仕事は、最初から他のチームに全部任せ、自分はいっさい絡まない。中途半端は嫌い。やるか、やらないかのどちらかだ。そこまで徹底しないと仕事に責任が持てないし、本当にお客さんのためになる仕事もできないと思うのだ。





非常にはっきりしているのは、どんな分野でも変化を拒否するシステムの中にある職業は、これから世の中そのものによって拒否されていく時代になるということだ。





すでに早逝する人は増えているのだが、長生きする老人のほうがもっと増加しているため、平均ではまだ延びる方向にいっているだけなのだ。粗食の時代を経験した世代がいなくなったら、その時点から平均寿命は縮まる方向に転じ、高齢化社会もなくなる。このことに気づいている人は少ないが、縮まり始めたら“生保危機”が到来するのは間違いない。





人間というのは、周りの人がやっていることを観察して、新しい枠組みを組み立てる。




国家主導型資本主義の国では、政府がどこまで国民をだましていうことをきかせられるかが勝負になってくる。





最初はスペシャリストを育てておいて、幹部になりそうになってきたらゼネラリストに育てるというのが、日本企業の人材教育なのだ。





単に知識として知っているだけではなく、実際に駆動できるだけの“つながり”ができているかどうか、である。





攻撃型の頭の使い方をする人は、そこから自分で実際に調べ始める。その結果、大半の人が考えていることと違う結論が出てくるわけだ。「これは本当だろうか」と思った途端に、自分で何を調べれば本当か嘘かが分かるということになるから、そこで求めている情報は一般には出回っていない情報になる。





ビジネスの場合に基礎体力をつけるということは、何にでも興味を持って関心領域を広げ、自分で質問してみる、しかし情報はできるだけ遮断して本当に必要なことだけを深く掘り下げて考える、という癖をつけることだ。





ただし、自分から意図的に人的ネットワークをつくろうとしてはいけない。自分の生き方を定めていく過程において自然にできたネットワークでないと、ダメなネットワークになる可能性が高いのだ。





すこし長い眼で見て、これは、と思う方向を見つけ、そこに向かって人よりも先に泳ぎつく訓練を、今から始めなくてはならない。




以上
またね***



2011年7月16日土曜日

あなた、人生、退屈?

・あなたは、毎日同じことの繰り返しでつまらないな、
と思ったことはありませんか?


・あなたは、「もっと自分は能力があるのに
なぜ周りは認めてくれないんだろう」、と思ったことはありませんか?


・あなたは、もっともっとデカイことを成し遂げたい!と思ったことはありませんか?


・あなたは、もっとお金を稼ぎたいと思ったことはありませんか?




もしこの中に当てはまるものがあるなら、
ジェームス・スキナーの講演会音声


”ダイナミックな人生を生きる方法”


をお勧めします。


ちなみにこの1時間以上の講演会を収録した音声は、
このページにメルアドを入れると、
完全に無料でダウンロードすることができます。

http://123direct.info/tracking/af/220041/mZ03mYms/




ジェームススキナーは、
経営コンサルタントとして100社以上の大企業や政府機関を指導。


2つの金融グループを設立して世界35カ国にその事業を広げ、
現在も20社以上の企業経営に携わっています。


彼の成功哲学に影響を受けた人はたくさんいます。




例えば、
■リッツカールトンホテル日本支社長の高野登さん
■100万部のベストセラー「鏡の法則」の野口嘉則さん
■極真空手全日本空手道選手権大会13、15、16回
重量級優勝の志田清之さん
■ドクターシーラボ・ネットプライスと
100億円企業を2社も上場させた池本克之さん
■セミナーズ代表「お金の聖書」の著者、清水康一郎さん
■「初対面の1分間で相手をその気にさせる技術」の著者、朝倉千恵子さん
■ベストセラー「宝地図」シリーズの著者、望月俊孝さん
■「儲けを生み出す悦びの方程式」の著者、小阪裕司さん
■「脱・どんぶり経営」の著者、和仁達也さん
■「感動力」の著者、平野秀典さん
■10万部のベストセラー「加速成功」の著者、道幸武久さん
■「一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト」の著者、主藤孝司さん
■20代で年収1億円のベストセラー作家、川島和正さん
■ソニー生命トップセールスの林正孝さん
■福島大学教授、スポーツメンタルコーチの白石豊さん
■「生年月日の暗号」の著者、佐奈由紀子さん


などなど、書きあげていったらきりがありません。




彼はこの講演会音声で自分の成功哲学を
惜しみなく公開しています。


http://123direct.info/tracking/af/220041/mZ03mYms/




PS
私は特に、牛追い祭りの話に感動しました。


http://123direct.info/tracking/af/220041/mZ03mYms/






以上
またね***

2011年7月14日木曜日

お金の流れが変わった!(食べる読書31)




マクロ経済政策はもう通用しませんよぉ。

「ホームレス・マネー」の動きに注意してぇ。


というのが主な内容だと受け取った。




なぜ、政府が効果のない公共事業しているのか、たぶんこのことわかっているのかなあ?と感じた。




最後の章の大前さんの日本経済再成長処方箋は現在の日本社会の状態がわかり大変勉強なりました。




だけど、この処方箋も、減価償却期間短縮だったり、中央省庁から自治体への土地の使用に関する主導権の移譲など、どうしても現在の世界経済ルールを分かってない中央政府の大胆な決断がスタートラインとなってしまう。ここが一番ネックなのに、改善の第一歩がそこに依存するのはどうなんだ?そこなしの日本改革など無いのか?と思ってしまう。そして、どうやって中央省庁を説得するかについては具体的な記述がない。言っちゃあいけないことに触れちゃうのかぁ?






全体的にとても勉強になりました。大前さんはとても幅広い視点から物事を観ている。情報収集・分析はなるほどと思わせられる。




ちなみに、本書では次の財政危機の起こる候補にアイルランドを挙げていた。つい最近、アイルランドの格付けが下がった。



まあ、当たったはずしたという枝葉末節の話ではないが、しっかり情報収集・分析し、本質を見抜けばこれくらいは先を見通せるということだ。2010年12月に本書を書き上げている。






以下にこれはなるほどと感じた部分を抜粋する。





過剰流動性、つまり市場のカネあまり現象というのは、以前は政府が考えなしに実体経済をはるかに上回る資金を供給することで起こったが、現在の過剰流動性は、必ずしもそうとはいえない。世界的に高齢化とモノあまりが進み、需要が低調でお金がモノに転換されなくなったのが主な原因だと私は観ている。





たとえば、これから株式インデックスの上昇率が大きいのは、人口が多く、教育レベルが高く、資源の少ない国ということになると、その条件だけをコンピュータにインプットして、出てきた国の株式市場に機械的に投資するというやり方をする。







日本にホームレス・マネーがほとんど来ていないこと、従って国民から税金で巻き上げるか、あるいは国債を発行して将来から借金するしかなくなっている。この地獄絵図にそろそろ国民も気づくべきときだろう。







今の大学は企業が求めている人材を全く出せなくなっている。企業にとって新興国の開拓が最重要課題となっているのに学生たちはそれに見合った能力や準備に欠け、海外への出向にうしろ向きな人が多いことからもそれは明らかだ。







世界のどこででも活躍できるためのコミュニケーション能力と、余人をもって代えがたい仕事上のスキルを磨かなくてはならない。







確かに意味のない無駄な支出は、日本の場合、看過できる水域をはるかに超えている。だがその無駄は、自民党政権が60年という長い年月をかけて作りだしてきた利権の構造と官僚の権益が背景にあることを忘れてはならない。短時間の公開討論で解決できるような、そんな簡単な代物ではないのだ。






現在、新興国で成功している日本企業を見ると、ほとんどが、むかし日本で培ったノウハウをそのまま現地にもっていっているといっていい。







私鉄というのはディベロッパーであると同時に、都会にスラムをつくらない、というすぐれた役割をもつ。世界中の大都市は押し並べてスラム化の悩みを抱えているが、これは膨大な人口が都心の狭い地域に集中してしまうことによって起こるのである。





マクロ経済政策が効かなくなった第一の理由は、経済に国境がなくなった、つまり世界の「ボーダレス化」が原因だ。






つねにワンセットで行くこと。エンジニアリングのコンサルティングや環境アセスメント、ファイナンスまで一括で請け負うのである。「すべてつくりました。あとは鍵を差し込んで回すだけです」というターンキー方式が望ましい。






日本にまかせれば30年早く先進国にキャッチアップできる。都市からスラムがなくなる。鉄道が生活インフラの一部になる。ケータイが電子財布になる。公害が解消されるーーそのような興奮を新興国の人々に与えることができれば、官公需ビジネスにおいて日本の一人勝ちは間違いないだろう。






国民の税金を経済成長の原資にするという発想。これを根本からやめるべきなのだ。







日本の大都市は、戦後の焼け野原の混沌を引きずっていて、その中に乱開発による超高層ビルがところどころ立っている状況である。都市としての景観がまるでなく、その一方でサラリーマンは、平均1時間20分の通勤を余儀なくされている。これではとても近代国家とは呼べない。








中国の各市長自身にも大きな変化が生まれた。市長のビジョンしだいでリターンが決まり、自分の市を売り込まなければ会社もお金もやってこないことがわかった彼らは、すっかりマーケティングにくわしくなり熟達したのである。








国債暴落の危機が間近に迫る今、一刻も早く税金ではなく、世界にあふれているホームレス・マネーを使って経済を活性化する仕掛けをつくれ、投資家にとって無視できないほど魅力的な開発プランを発信せよ、といいたいのである。







観光というのは鍵と錠前と同じで、このドアを開ければこの景色が見られるというコンセンサスができあがっていないと、旅行者は来てくれない。これだというものがはっきりしなければ、日本は外国人に対して効果的なアピールができないのである。






以上
またね***






2011年7月12日火曜日

日本の盲点(食べる読書30)




脳機能学者苫米地秀人さんが「日本の論点」にモノ申すといった内容。



「政府とマスコミが一体になって行っている情報統制によって作りだされた国民の無知。それは、本当に考えるべき論点が盲点に隠されているということにほかなりません。」というのが実情とのこと。





わかりやすい文章で、本質をついている。



その中で、これまでのマスコミなどによる情報で自分の中で腑に落ちなかったがこの本を読んですっきりした部分がある。




まず、地デジ移行である。ここでなぜ移行する必要があるのず~っと納得できなかった。


「このまま地デジ移行が進むと、…同じテレビ番組のはずなのに、人によって見ているものが違う、といったことが普通に起きるはずです。・・・個人レベルで放送内容を変えられる。」



「アナログ停波後は地デジ放送の遅延も悪用されることになるでしょう。テレビ放送が常に10秒遅れていれば、すべての放送に対してリアルタイムの検閲が可能になります。」


以上二つのことから、「権力による情報コントロール体制が、いよいよ完成するのです。」



このほかにも技術利権と家電業界の利権を移行の理由に挙げているが、長期的に観て、かつ影響が膨大なのは情報コントロール体制のほうだろう。









あと、腑に落ちなかったのが、準備預金制度。手元にあるお金の何倍もの金を貸すことができるということだが、それってどうなんだ?と訳わからなかった。嘘ついてることにはならないのか?




経済・財政の第2章で苫米地さんは、資本主義を健全化するために、中央銀行によるマネーサプライと信用創造をやめることを上げている。


つまり、「中央銀行によるマネーサプライにせよ、信用創造にせよ、冷静に考えれば実態のないお金を生み出し、インフレ的に経済を誘導するものでしかありません。つまり、バブルの元です。」



この準備預金制度が信用創造を支える。その準備預金制度は間違っていると述べている。やっぱりそうだよなあと違和感が解消されたのがよかった。



この金融面からも、支配者である国家は通貨発行権によって経済もコントロールしたいんだろう。気持ちは分からなくもない。もし自分が国を支配していたらそういう面も統制化にしておきたいから。


この第2章はこの本の中でとてもまとまっていてそれに対する考えも、今は一般的ではないがとても理にかなっていると感じた。マネーサプライ廃止はちょっとびっくりだが、インフレデフレの元凶はこれだというのが納得です。




ほかに、よくぞ言ってくれたというのが「日本の政治は”二権分立”である」。



三権分立なんて実在してないんだよねえ。




ここで感じるジレンマがある。こういう政治や社会を扱った教養書はほとんどが、こういう事実がありますよといった著者の調べた内容だったり現状の社会の問題点などを挙げるだけにとどまる。そんな教養書の約1~2割はそんな問題点に対する対応策を著者なりの考えとして記述されている。だけど、この政治の仕組み、「立法・行政」が一体となっている点を問題点として挙げているのに、その対応策として憲法改正や立法など、どうしても指摘している問題部分に実質権利のある対応策しか考えられないことである。



不適合を起こしているシステムに頼る改革など存在しない。




もっと大きくて深い変革が求められている。将来を明るいものにしたいならだ。






また、現在日本国憲法は違反されまくりです。このことはずっと言われてきたことではある。

60年も前のもので完全に日本人の手で作ったとはいえないこの憲法が現実に即しなくなっているのも納得はする。というか、現実の人たちがやりたい放題しているのか。そのどちらか判断する基準すら持っていないというのが問題なのかもしれない。ちょっと論点ずれてるかな。


「”朝礼や体育の号令は思想および良心の自由を保障した憲法第19条違反である”と真っ向から批判することもできます。同様に、特定の倫理観を押しつける”道徳”の授業も19条違反の批判は免れないと思います。」




本書全体的に感じたことは、自分が無知であるということ。マスコミなどによる情報統制に関しては少しは分かっていたつもりだったが、その意図や仕組みについてはわからなかった。また、マスコミに頼らない情報収集・処理に対して全く技術がないことも実感した。



どうしたらそういうインテリジェンスが身につくか教えてほしい。



そういう意味で、山本太郎さんも頑張っている原発反対。



「原発を完全に止めておくだけでも膨大なコストがかかるのです。そのために必要な電力は、ほかのエネルギー源を使って供給せざるをえません。
当面は火力発電への依存を高めるしかないでしょうから、原油価格は高騰し、電力会社の経営コストも上昇します。そのコストは電気代に上乗せされ、国民生活や産業が大打撃を受けることは目に見えています。”電気代が10倍になってもいいから、原発を止めるべきだ”と覚悟している人は、おそらく多くはないでしょう。」


山本太郎さんの熱い男義なところは好きです。

が、デモが適切な方法なのか。また、デモにより得たいこと・ものは何か。もっと明確にする必要があると感じる。ただ原発を止めることだけが目的なら、ただの対処療法でしかなく、根本的解決にはならない。



もう、この日本社会は既に、知らぬ間にいつの間にか、原発によるエネルギー供給込みで成り立つ社会システムになっていると考えていいだろう。


問題は、知らぬ間にいつの間にか。




それは、我々がどう動けば社会を変えられるかを知らないことを示している。根本的な社会の仕組みを知らないのだ。




企業と行政との癒着、アメリカと日本、どれだけのこと知っているのか。もちろんマスコミと行政との癒着も考慮の上での情報分析。





「問題を解決するには、その問題より高い次元でしか解決できない」といった趣旨のことをアインシュタインは言っている。



今の社会より高い視点を持たないといけない。





坂本竜馬は当時の人より高い視点で当時の日本を観ていた。






挑戦だ。





以上
またね***






2011年7月11日月曜日

映画を見ている様に集中しちゃいました

全世界で2000万部、日本だけでも140万部も売れた、
世界でトップクラスの売り上げを誇るビジネス書、
「7つの習慣」の事はご存知かと思います。


あらゆるメディア、業界から圧倒的な
評価を受けている「7つの習慣」が、
DVD講座になりました。


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このDVD講座のベースになった7つの習慣セミナーを
導入した企業には、NTTグループ、富士通、
ウォルトディズニージャパン、NEC、カシオ、などなど
超有名起業が名前を連ねています。


このページでサンプルのビデオを見れますが
面白いストーリービデオ、わかりやすい解説映像、
グラフ、チャートなどを使って、
重要な成功の原理原則が簡単にわかる様になっています。


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本に書いてある事は難しいけど、
人に説明してもらったら、
簡単にわかったと言う経験ありますよね?


あんな感覚でスイスイ学ぶことが出来ます。


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しかも、このDVDで学べることは、
1度しか使えないテクニックなどではありません。


10年後でも20年後でも変わらない原則なのです。


もしあなたが経済的にも精神的にも今より
豊かになりたいなら、この講座を手に入れて
学んでみることをオススメします。


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以上
またね***

2011年7月6日水曜日

加速成功(食べる読書29)





ミリオネアコンサルタントとして若くから成功している道幸さんの本。



道幸さん自身の経験から実証済みの内容なので、ほかの自己啓発本に比べてわかりやすくすっと頭に入る感覚だった。




まだ、私は成功していないのでこの本に対して何かを語るのは不適当です。




なので、私にとってここは大事と感じた部分を抜粋する。




以下抜粋




何かを学ぼうとするとき最も重要なのは、実は相手が何を教えてくれるかではありません。学ぼうとする側が、その人から何を学びたいと思っているのか、つまり、ほしいものにピントを合わせることができているかどうかなのです。




物事を本気で学ぼうとするときには質問する力、すなわち質問力が必要です。





その人はどういうことをして今の地位をつくったのか、そこにピントを合わせるのです。






ビデオを何回も見て、テープを何回も聴いて、セミナーにも参加して、相手のしゃべり方や仕草、そしてその時の感情をマネしてみるのです。感情をマネするというのは、その人がどのような感情を抱いているかを想像し、自分も同じ感情に浸ってみることです。






彼らが短時間で高い生産性を上げられるのは、システムをつくる能力と人の力を使う能力があるからです。






スウィートスポットというのは、ワガママにならなければ手に入らないのです。







もしあなたが何かの分野でトップになりたいのであれば、自分がどの分野で勝負すればよいのか、自分のスウィートスポットが何なのかを明確に知る必要があります。
なぜなら、夢を実現することと成功を収めることは同じように見えても、実は違っているからです。








偉大なことを成し遂げる人というのは、まず最初に自分の基準を超えた巨大な目標、一見誰もが不可能と思うような目標を立てる人なのです。








達成するための道筋がわからなくても「できる」と決めて確信してしまうと、目標を達成するために必要な情報は、潜在意識が勝手に引き寄せてきてくれるのです。







同意と確信は表裏一体なのです。









目標設定なしに成功はありえないということでもあるのです。







資格というのは、使われる側の人間が身につけるもの








「大きな目標を掲げ、それを絶対に達成する力を身につける」ことのほうが、どの分野で成功を目指すにせよ、はるかに重要なことだと思います。


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目の前の目標達成にこだわれない人が加速成功することはまず不可能と考えていいでしょう。








ビズネス力を高めるには、「結果を出したうえで新しい環境にチャレンジしていく」ということが大切なのは覚えておいてください。








時間管理というのは、目標設定と密接に関係しています。目標がはっきりし、その目標を達成するためにしなければならないことが明確になっていれば、おのずと時間を割り振る優先順位が決まってくるからです。








特化するポイントというのは、専門をさらに狭めて、そこを徹底的に研究し、その情報をもとにターゲットのニーズを誰よりも満たすものを提供するということです。
競争相手がいなくなるくらい、マーケットを狭めるのです。







最初は小さくてもいいので、3つのキャッシュポイントをつくること。そして伸びてきたビジネスに力を注ぐように、途中からシフトを変えていくのが起業で加速成功するコツなのです。







「できない」と考えているからできないのであって、「できる」と考えればできるのだと。






言葉は力であり、継続は力なのです。






「トップセールスマンは、トップセールスマンになる前からトップセールスマンだ」








本当のブランドは、強いものに媚びたりしません。ただひたすらに、自分の未来を信じ、自分の選択を信じ、成功を確信し続けるのです。








行動を伴わない成功はありえません。








成功者は決してあきらめないのです。







短時間で加速成功するには、短期間でたくさんの失敗を経験していったほうがいいのです。

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アンチセナイルの奇跡 フル・パッケージ版



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大きな夢のために今しなければならないことを自分で考え、死に物狂いで取り組むこと。そんな真面目な努力を続けていれば、いつか必ず偶然という大きなチャンスは訪れます。






真面目な努力は絶対に報われます。








近道というのは、新しいものを創造して、古いものを破壊していくことなのです。








短期間で成功していく人、加速成功していく人は例外なく、自分にはない他人の能力を自分の力として活用できる人です。








人に貢献しながら、何らかのかたちで自分にプラスになって返ってくるものを同時に考える。









「仕事」「家庭」「健康」「趣味」「ファイナンス(蓄財)」「能力開発」「社会貢献」の7つの目標設定。








「計画のために投資された時間は、最も大きな配当をもたらす投資である。」







大きなイメージを描いて小さな行動をスタートさせた人が、大きな成功を手に入れることができるのです。






以上
またね***












2011年7月2日土曜日

学校に行かなかった私たちのハローワーク(食べる読書28)






タイトル通り、不登校で学校に行かなかったがどうにか今は楽しく生きていますという20代から30代の人たちの物語。



東京シューレというフリースクールの出身者が多数自分の経緯を記している。





泥臭さというのだろうか、


共感できる部分もあり、だが、自分とは異なる選択をした人たち


彼らには何かしら底力というような生きる力を感じる。



世の中の悪や醜い部分、弱い部分、そういったふたをしてしまいそうな部分にも目をそらさず、いや、それらも含めての世の中だという意識が無意識レベルであるのだろう、だから彼らはこんな泥臭いが愛らしくもあり、どこかその生きざま自体に本質が見え隠れしているように感じてならない。






”自分の言葉で物事を語れるか”



これが人を動かす人の特徴の一つであると考える。




この本の彼らはそれぞれ自分の言葉で語っている。



「私の過ごしてきた道を振り返ると、人は必要なとき、動きだす時期をちゃんと知っていて、そういう力を持っていると思う。別に周りからの働きかけがなくても、きちんと休むべき時に休み、満足すると動き出せるんだなと思う。」




「人生を計算したり計画したりして生きている人が大勢いて、それでもうまくいくのは一握りだというのに、僕のようにその場限りの行き当たりばったりで、なぜ今のようにチャンスが掴めたのだろう。」



「シューレに通っている時の自分は、自分の興味ややりたいことを中心に考え、アルバイトというものはその延長線上にあったものなのだなと、今振り返ってみて思います。」



「今まで、自分の為に自分のやりたいことをし、夢を実現させてきながらめまぐるしい15年間を走ってきた。もちろん、そうさせてもらえる環境にも感謝しながら。」




「僕は、人との出会いや再会の中で自分の人生に大きなスパイスをもらっていると思う。どう考えたって、ひとりぼっちでは生きていけない。・・・。僕の場合リアルな現実感のある人間が好きなせいもあって、マニュアルに縛られた業務的な人はあんまり好きじゃない。それに今の世の中、個性やセンスや才能といった言葉が増えているけど、そんなもんで人の上下を決めるのであれば、ドラクエのレベル上げで競えばいい。

重要なのは、結果を出せたか、出せてないか、レベルは上がったけどボスは倒せてませんじゃ意味がない。そもそも、個性とかセンスという言葉自体意味不明だ。みんなが持ってる理想ってモノは、すべて叶わない。夢は夢でしかなく寝ながら見るものだ。」





「働いている人たち、生きている人たちはだれもがそうだろうけれど、俺はたくさんの人たちに支えられ、手を引っ張ってもらい、背中を押してもらって今がある。」




「より重要なことは、学校の内でも外でも、どんな出会い、どんな学び、どんな体験ができるかということこそが問われていると思います。
私は親や友人をはじめとして、多くの人に頼り支えられながら、私なりの努力を重ね、今もこうして仕事をしながら一人暮らしをして生きています。」





「亡くなった彼らと僕との違いは、おそらく環境にある。不登校を認める居場所や親など、まわりにある人の価値観が違っていれば、死なずに済んだと思っている。

そうした一人では補いきれない失敗を、まわりの方に一緒に謝っていただいている。これはもう“ありがとうございます”としかまわりにはいいようがない。」






「あの時私は一人ぼっちだった。ただ“学校に行かない”というだけのことで、世界のすべてが私に背を向けてしまったように感じていた。自分の手足さえ見えないような暗闇の中で、私を助けだしてくれる人など誰もいないと思っていた。

不登校の経験とシューレの存在が、知らず知らずのうちに私の人生の道筋を示し続けてきてくれた。

私はいつも“自由・自治・個の尊重”という理念のもとで過ごしていた。自分のことは自分で決める。誰かに上から命令されることなど無い。

そのときの私にとって、“自分の気持ちを分かってくれる人がいる”という事実を確認することがとても大切なことだったのだと思う。」





「一般の大学のように、先行研究やある知識を自分に貯めていくものではなく、学校にいかなかった経験あるいは“当事者”の視点から感じる疑問や意見を、社会の問題や価値観に対し訴えていくための探究をしてきた。」







「10歳にして、私は一切の居場所を失ってしまった。

しかし、とにかく素晴らしかったのは、“ボクには仲間がいる。独りぽっちではない”と感じられたことだ。

昼間は働き、夜は、子供時代からの記憶をめぐらし、反芻する。思い出したこと、新たに意味付けができた記憶などをワープロに打ち込んでゆく。学校教育の理不尽さに怒りながら、同時に、“居場所のない寂しさ”に傷付いていた自分が見えてくる。

自由に生きるためには、しなやかさと、したたかさが必要だ。

問題は、彼らがこれから成長していく中で、社会の歪みとどのように対峙してくかなのだ。そして、その手助けをするのは、我々、親の絶対的な使命だと痛感する。」







以上、彼らの多くに共通するのは、学校や家庭で居場所がなかったが、シューレに自分の居場所があった。そして、シューレに身を置きながらも本当にいろいろなことにチャレンジし、自分を確立させようと傷だらけになりながらも、動き続けたこと。


不登校は一見甘えのように見えるのだろう。


だが、本質は違う。


学校に身を置くことのほうが楽なのである。


今の世の中の仕組みは、根本的にはまだまだ近代にできたものがそのまま残っている。産業化に伴う効率化。それが日本の高度成長の原動力にもなった。



だが、今後はどうなるのかわからない。ビジネスの世界では、どんどん変化し対応していっている。が、最も変化の遅い分野に教育がある。



そんな現実を肌で感じ、自分の身を守るために力をつける必要性を痛感しているのが彼らではないかと考える。



つまり、学校教育では将来がなくなっている現代において(教育者はそれに対して何ら有効な手を打てていない状況)、そこに危機感を無意識ながら抱き、あるいはそこに偽物のにおいを感じて、自分で生きていく力を身につけないといけないと、とりあえず学校を飛び出したのだと考える。もちろん、長らく社会で生きている大人が、今後の生きる力についてなにも見いだせていないためすべて手探りで、体当たりで自分の道を切り拓いていかないといけない。



そういう闘いへ参戦するという宣戦布告が不登校なのだろう。




「世間的な物差しによる“成功”や“失敗”、“勝ち組・負け組”などにこだわらないところが、不登校やフリースクール出身者には多いと思います。一つ一つの心のひだや思い、自分が求めるものと社会や企業とのギャップ、それらを行動する中でどう答えを見出していったのかー。そんな目でこの本を見ると、生きることはすごいことだと思ってしまします。そして、彼らはまだまだ人生途上中だと思うのです。」


これは、東京シューレ理事長の「奥地圭子」さんの言葉。




次の時代のヒントがここにはあると思う。従来の価値観になびかない人たちの人生を垣間見ることで何かしら得るものがある。



”自分の言葉で物事を語れるか”



やはり、これがポイントだと感じずにはいられない。



それは、己の力で道を造ってきた者のみが語れるものだから。



ありがとうございます。

以上
またね***



2011年7月1日金曜日

堺屋太一の見方(食べる読書27)





堺屋太一さんの過去の書籍の中から歴史と世間に対する「味方」について興味ある短文を抽出したものを載せている形の本である。







ある特定のことについていろんな視点や文脈から語った本ではなく、短文の羅列のみである。







しかし、数ある文から抽出しただけあって、かなり深く鋭い短文である。





したがって、各短文とても味わいがある。短文ということでその他の部分を自分で補わないといけないため、読んでていろいろ頭を働かせるのですらすらとは読めない本である。






堺屋太一さんの本はこれまで一冊しか読んだことはないが、かなり知的で本質をズバリつく人だという印象を持っている。







今後はもっと堺屋さんの書籍を読もうと感じさせる本です。









内容に関しては、すべての短文が心にきたといった状況である。





そのすべてに対して述べるのも大変だし、私自身全くまとまっていない。






ので、か・な・り偏見と嗜好で厳選した心にきた部分を紹介したい。






以下抜粋






ほとんどすべての技術進歩は、まず基本的な物財技術の発明に始まり、かなりの年月をかけてその利用技術が進歩、その結果、新しい利用に適した物財の改良が進むという形をとる。その間に、硬軟双方の技術を受容する対人技術が整備され販売網ができる。
このため、一つの新しい技術が一般の消費者に普及するためには、早くて15年、長ければ30年ほどの利用技術開発期間が必要である。そしてその結果、普及される利用分野は、当該物財技術を発明した人が予想したものとは違うのがむしろ一般的である。









希望にあわせて環境を変える英知、環境に希望を順応させる情知







裏話と早耳情報は長期展望を狂わせる








自分がいかなる情報と付き合いたいのか、どんな種類のどんな形の情報が自分の脳に収まりやすいか、発想を活性化するのに適している情報は何かを知ることも、人間の知恵の一つである。







高度経済成長のために人間精神が堕落したとか、美意識が失われつつあるとかいった主張に対して、正確な数値を上げて反論することはできそうもない。これらの価値が計量化不可能な「満足」となればますますだ。
しかし、貧しい家庭の子女が不衛生な工場や遊興地で働かざるを得なかった戦前や終戦直後に比べて、今日の豊かな社会のほうが、より精神的堕落を招きやすいとは信じ難い。仮に、現代社会の一部で、伝統的な精神や美意識のある部分が失われつつあったとしても、それは経済成長のためとはいえない。







現象から原因を探すのは「知性」、
原因から原理を発見するのは「理性」である。








何事によらず、法律や官僚統制で義務づけると利権化が生じる。










日本の官僚機構は、あらゆる局面で供給側を保護する。
・・・
戦後の官僚機構は、それぞれが供給者を所管する組織原理で作られている。











人間が声高に語るのは「建前」である。人はみな語るときには、それを聞いた相手の反応を気にするからだ。しかし、自分が行動するとなると「本音」を出さざるを得ない。だから、人の言葉(何を言っているか)よりも、人の行動(何をしているか)に注目するほうがよいのである。









成功者が成功した道だけが、成功への道ではない。いやむしろ、先行者の歩んだ道を真似ることは、すでに成功した強者を相手に競争しなければならない困難を伴う。







以上
またね***





調べる力(食べる読書26)





情報洪水に溺れています。




または、





情報に振り回されています。






という人には、何かヒントが得られるのではないか。





主にこの本は、若手ビジネスマン向けに書かれていると感じた。マーケティングという観点からの内容が多い。






技術的なことに重点を置いて書かれてある。





その際、情報でもいくつか種類がある。




調べる側としては、調べる動機から二つに分けられる。
「糸口さがし」と「犯人さがし」である。


「拡散的にかかわる要因を探していく“糸口さがし”と、集中的に特定の要因を突き止める“犯人さがし”の両方がビジネスには求められるのである。」






また、情報の質から三つに分けられる。
「0次情報」、「1次情報」、そして「2次情報」。



0次情報:自分の過去の生活においてたくわえられてきた記憶(井戸モデル)

1次情報:自分が集めたもの

2次情報:他人が情報収集してまとめた資料(川モデル)




以上五つの特質からマーケティングに関してこう述べている。




「0次情報で、イメージを広げておくと、1次情報を集めるときも、質問が具体的になる。あるいは、2次情報の資料を読んでいても、その分析者のレベルがよくわかる。」




「0次情報は、マーケティングにおいて、消費者の無意識が求めているものの“糸口さがし”に役立つ。ほかの2位情報・1時情報と組み合わせていくことで、新商品を開発する時や、訴求力のあるコミュニケーション戦略を考えるときに有効である。」





「”井戸モデル”の調査で発見したことを、“川モデル”の数量調査で、確かめてみるという使い分けが有効である。」




また、マーケティングの心構えとして、こう述べている。




「マーケティングにおいては、日常の生活自体が、調査のトレーニングなのである。」





「ジャーナリズムは、社会の問題を追及する。だが、日々の生活には、楽しいディテールもある。とくにマーケティングに携わる人は、そうした日常のゆとりの部分を感じ取れないと、商品開発はうまくいかない。」





情報に触れる際の注意点というか考え方として、こう述べている。



「私たちは、有権者であるとともに、消費者であり、市民であり、視聴者である。いろいろな思いと矛盾を抱え込んだ、一個人として生きている。そうしたトータルなカタチで見ていかないと、“調べる力”は高くならない。」





「パターンを発見できれば、調査としてはかなりの進展である。」




「パターンにはまるということは、要因をまとめることができるということ。」





「ビギナーズラックを超えて、迷いの森に入り、そこを自力で抜けると、進歩をしているのである。」





「対象は、こちらが動くことで見えてくるのである。じっとしていては、何も調べられない。」






以上、情報との付き合い方や見方を学べる。


だが、大事なのは自分がどうしたいかだ。まずこれがあって初めて調査できる。向かうべき方向を、間違っててもいいから、決めて動くのだ。そこから新たな展開が続いていく。


「対象は、こちらが動くことで見えてくるのである。じっとしていては、何も調べられない。」




後、これは面白いと思った箇所を紹介したい。


「情報断食」である。


文字通り、情報を得られる道具を手放すのである。ケータイ、パソコン、新聞、ラジオ、人との会話などなど・・・。




「情報断食をして、ケータイ・パソコン・本などを手元に置かずに、素手で考えてみると、自分の無知を思い知る。同時に、何を調べたら、道が見えてきそうかという見通しがつく。

“調べる力”が高まるのである。」



情報断食からの復食に関しては、


「興味深いことに、妙に間違った加工がされた情報は、受け付けなくなる。復食の過程では、添加物などのにおいに敏感になるのと同様である。」



情報断食は、一見調べる力向上からは遠回りのようだが、実は近道であるということ。


まさに、



「急がば回れ」





以上
またね***

ps:「組織」と書かれているのは、会社だけでなく、大学やお役所もマーケティングを行っているということ。そうした「組織」に働いている人々、仕入れ先、顧客などすべての関係者に得になるように、つながりを作って維持していくことが、マーケティングなのである。



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フェイクニュースの見分け方(食べる読書134)

以前、日経新聞を取っていたことがある。2年ほどとって読んでいたが、何の役にも立たないと感じてやめた。 理由は、記事の内容だけでなく、その記事が掲載される理由や背景までは載っていないからである。単なるデータとしての情報しか載っていないと感じたからである。 日経...