今まで主に地方自治体が行っていた小規模水力発電。なぜ大手の丸紅がこの事業を起こすのか、小規模水力発電の魅力はどこにあるか調べてみた。
日本は資源の乏しい国である。が、山々に囲まれた地形と水に恵まれた自然環境は水力発電に最適である。
包蔵水力量:発電水力調査により明らかとなった我が国が有する水資源のうち、技術的・経済的に利用可能な水力エネルギーのこと。この包蔵水力量すべて(既開発、工事中、未開発のすべて)を電力に換算すると、我が国の原油輸入量の約12パーセントに相当する。ここに水力発電の発電量の限界がある。
で、都道府県別で見た包蔵水力量の一位は、われらが岐阜県です。現在の岐阜県の包蔵水力の既開発率は約67パーセントである。う~ん、微妙だなぁ。でも、まだ約37パーセントはこれから開発できるということだな。期待しよう。
小規模水力発電の利点:安くて効率のいい発電。既存の構造物や施設を使用してるのでコストパフォーマンスに優れている。
このことから国はハイドロバレー計画というのを行っている。
ハイドロバレー計画:小水力発電を建設し、この発電所で発生した電力を利用(自家消費)して特色のある産業を興し、地域の活性化と雇用の創出を図るもの。
利用例)農産物のハウス栽培施設、学校・図書館・運動場などの公共施設、街路灯の普及など。
つまり、水の流れるところに電力があるので、その地域で使う分のエネルギーはある程度補えるということ。とすると、スマートグリッドの必要性は薄れるし、こうした分散したエネルギー源は魅力的だ。
RPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法):電力の小売りを行う事業者に対し、その販売する電力量に応じて、新エネルギー等電力を一定割合利用することを義務付ける法律。その対象となるエネルギー源:風力発電、太陽光発電、地熱発電、バイオマス、小規模水力発電。
この法律をいかに利用し、企業を発展させるか。丸紅は小規模水力発電を選んだ。小規模水力発電は全国的に分布してるので、地方での認知度は高まるだろう。丸紅に対する企業イメージもよくなるだろう。長い目で見ていこう。
以上
また、明日***
2009年3月21日土曜日
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