1949年に誕生した中華人民共和国。当初、ソ連の援助のもと社会主義建設に乗り出した。しかし、ソ連の方向転換を機に中ソは対立。この中ソ対立を外交的に利用しようとして、アメリカは中国と接近。1971年に国連の代表権は台湾から中国に移る。
1990年、ソ連崩壊によって資本主義経済が広がる。そんな中、中国は、自給自足を原則とした計画経済を維持することは難しくなり、WTO加盟へ向け交渉始めるが、天安門事件や台湾問題など、人権問題などの政治的理由でアメリカは交渉を遅らせる。しかし、アメリカ側も経済政策の点から中国のWTO加盟を必要とするようになる。そして、2001年中華人民共和国WTO加盟。
その後の中国の発展はめざましい。そして、世界一の外貨準備を持つ。
一方アメリカは、今回の金融危機によってドル下落。そこで、米国債保有率一位の中国は外貨準備運用の多様化を考えるというのが今回の記事。
今まで、世界の主要国(主にアメリカ)の都合によって国の方針が変わっていた中国。しかし、世界経済の中で着実に力をつけている中国。まだまだ国全体の力関係ではアメリカには負けるだろうが、確実にその力関係は変わっている。外貨準備で原油を買うということは、中国は今後も安定して成長することを意味し、同時に中国が米国債を売るということは、世界の中でのアメリカの力が弱くなることも意味する。
時代の流れとしては中国にあるかなとは思う。が、あくまで現行の経済のルールの上での話だ。企業の合併に次ぐ合併でわかるように、現在の経済ルールでは富めるものがますます富むという仕組みになっている。つまり、大きければいい。と考えると中国が力をつけてくるのは当然と思える。
が、矛盾も含んでると考える。まだうまく説明できないが、大きくなるということは個々人にある一定の満足を与えることを意味すると思う。が、一定の満足があるということは一人一人が同じスタートラインに立つということであり、そこからは人間としての個人個人が顔を出す環境をつくっているということではないかなと思う。
中国の今後の動向に世界各国がどう反応するかに焦点を当てて見てもいいな。
以上
また、明日***
2009年3月4日水曜日
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