2011年7月1日金曜日

調べる力(食べる読書26)





情報洪水に溺れています。




または、





情報に振り回されています。






という人には、何かヒントが得られるのではないか。





主にこの本は、若手ビジネスマン向けに書かれていると感じた。マーケティングという観点からの内容が多い。






技術的なことに重点を置いて書かれてある。





その際、情報でもいくつか種類がある。




調べる側としては、調べる動機から二つに分けられる。
「糸口さがし」と「犯人さがし」である。


「拡散的にかかわる要因を探していく“糸口さがし”と、集中的に特定の要因を突き止める“犯人さがし”の両方がビジネスには求められるのである。」






また、情報の質から三つに分けられる。
「0次情報」、「1次情報」、そして「2次情報」。



0次情報:自分の過去の生活においてたくわえられてきた記憶(井戸モデル)

1次情報:自分が集めたもの

2次情報:他人が情報収集してまとめた資料(川モデル)




以上五つの特質からマーケティングに関してこう述べている。




「0次情報で、イメージを広げておくと、1次情報を集めるときも、質問が具体的になる。あるいは、2次情報の資料を読んでいても、その分析者のレベルがよくわかる。」




「0次情報は、マーケティングにおいて、消費者の無意識が求めているものの“糸口さがし”に役立つ。ほかの2位情報・1時情報と組み合わせていくことで、新商品を開発する時や、訴求力のあるコミュニケーション戦略を考えるときに有効である。」





「”井戸モデル”の調査で発見したことを、“川モデル”の数量調査で、確かめてみるという使い分けが有効である。」




また、マーケティングの心構えとして、こう述べている。




「マーケティングにおいては、日常の生活自体が、調査のトレーニングなのである。」





「ジャーナリズムは、社会の問題を追及する。だが、日々の生活には、楽しいディテールもある。とくにマーケティングに携わる人は、そうした日常のゆとりの部分を感じ取れないと、商品開発はうまくいかない。」





情報に触れる際の注意点というか考え方として、こう述べている。



「私たちは、有権者であるとともに、消費者であり、市民であり、視聴者である。いろいろな思いと矛盾を抱え込んだ、一個人として生きている。そうしたトータルなカタチで見ていかないと、“調べる力”は高くならない。」





「パターンを発見できれば、調査としてはかなりの進展である。」




「パターンにはまるということは、要因をまとめることができるということ。」





「ビギナーズラックを超えて、迷いの森に入り、そこを自力で抜けると、進歩をしているのである。」





「対象は、こちらが動くことで見えてくるのである。じっとしていては、何も調べられない。」






以上、情報との付き合い方や見方を学べる。


だが、大事なのは自分がどうしたいかだ。まずこれがあって初めて調査できる。向かうべき方向を、間違っててもいいから、決めて動くのだ。そこから新たな展開が続いていく。


「対象は、こちらが動くことで見えてくるのである。じっとしていては、何も調べられない。」




後、これは面白いと思った箇所を紹介したい。


「情報断食」である。


文字通り、情報を得られる道具を手放すのである。ケータイ、パソコン、新聞、ラジオ、人との会話などなど・・・。




「情報断食をして、ケータイ・パソコン・本などを手元に置かずに、素手で考えてみると、自分の無知を思い知る。同時に、何を調べたら、道が見えてきそうかという見通しがつく。

“調べる力”が高まるのである。」



情報断食からの復食に関しては、


「興味深いことに、妙に間違った加工がされた情報は、受け付けなくなる。復食の過程では、添加物などのにおいに敏感になるのと同様である。」



情報断食は、一見調べる力向上からは遠回りのようだが、実は近道であるということ。


まさに、



「急がば回れ」





以上
またね***

ps:「組織」と書かれているのは、会社だけでなく、大学やお役所もマーケティングを行っているということ。そうした「組織」に働いている人々、仕入れ先、顧客などすべての関係者に得になるように、つながりを作って維持していくことが、マーケティングなのである。



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