2012年2月16日木曜日

OVER HEAVEN(食べる読書80)




空条承太郎:「まさかパロディだったとはな。・・・やれやれ・・・だぜ。」


DIO:「貧弱貧弱ウリリリリィィィィーーー!!!!」


この本を読んだら二人はこう言うだろうな。


なんで他の作者が書くとキャラクターが弱くなっちまうんだ?!


正直、つまんないです。


さらに白状すると、以前紹介した恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-もそんなに良かったわけではない。ただ、その文章の書き方など、ライトノベルを読まない私にとっては新鮮だったから、こういう表現の仕方もあるのかあと思ったくらいだ。


ジョジョ25周年の企画だから多分一年くらいしか執筆期間はなかったと思う。


この二冊はどうしても付け焼刃な部分が多すぎる。


どちらもプロの作家なのに、オリジナリティーがなさすぎる。


まあ、他人の世界観を壊さないように自分の世界観をさりげなく融合させるにはそれなりの時間と労力が必要だ。


そういう意味で、The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another dayは秀作だ。


読んでびっくりした。まさに、仗助や憶泰、露伴先生が原作のキャラそのままで何の違和感もなく感じるのだ。しかもそのストーリーには見事に著者の乙一さんの世界観もある。乙一さんはこの本を完成させるのに七年くらいかかったといっていた。何度も書き直したと。ジョジョに対する思いを感じる。


それに対して、”VS JOJO”の二冊はビジネス感、やっつけ感のにおいがプンプンするぜぇえ~!!!


この二冊は実際売れているので出版社的には当たりだろう。しかし、ファンとしては、もうこういうレベルの低いというか、表面的な企画はやめてほしい。ジョジョの質が落ちる気がする。


乙一さんのように、どうしてもジョジョを書きたい。そのために自分が納得いくまで書き直し、労力も時間もかけるという作家に書かせればいいと思う。ジョジョは、自然とそういう作家が出てくるほどの漫画だと思っている。もう、すでに多くのクリエイターに大きな影響を与えている作品だし。今のジャンプは、何かしら能力のあるキャラクターが多いし売れているが、それはジョジョの”スタンド”の影響だろう。


作家の登竜門とまではいわないが、何か意欲のある作家が挑むひとつの通過儀礼のように、鬼才荒木先生への尊敬をこめて自分の能力を試すために、ジョジョの舞台で自分を表現するという認識になればいいなと理想に想いを馳せてしまう。


爆笑してしまったところが二か所ある。


「駄目だった。

にべもなく断られたー何が不満だというのか、正直言って、このディオは想像もつかない。」


…ディオのセリフです。ポルナレフをとりあえず誘った後のセリフです。


ぜってーこんなこと言わねえだろおお!!ばかなのか?!


確かに三部で誘っているが、それはあいさつ代わりなだけだろ。別にお前(ポルナレフ)がいなくてもこっちとしては何も困りはしないが、そういうことも含めて相手に伝えておくか。このディオの次元の違う強さというやつを…。


ぐらいにしか考えてないはずだ。




あと、ここも面白かった。


「孤独は勇気を与えてくれる。

素数を書き連ねよう。

2,3,5,7,11,13,17,19、…、79,83,89,97-ふむ。

言うほど効果はないようだ。

しかし、とにかく落ち着こう。」



効果ねえのかよぉ~。


しかも、十分落ち着いてんじゃねえか!!!素数につっこむみ入れてるくらいだからな。


いつから芸人になったんだ?!人間をやめるとは言っていたが、芸人になるとは聞いてないぞっ!!


ま、この二か所でこの本はパロディだと悟りました。


本の装丁・デザインにだまされたぜ~。


だが、ディオのイラストがいいので許してやる。


以下抜粋

笑われながら死に。
殴られながら死んだ。
それでも彼女は、最後まで、誰も責めることも、誰も恨むこともなかった。


「俺が短い人生で学んだことは……人間は策を弄すれば弄するほど、予期せぬ事態で策が崩されるってことだ……」


そう、大丈夫だー進んでいる。私は前進している。
時の流れに従って、ちゃんと、しっかりと、確固たる足取りを持って前へと進んでいるーどれほど足りなかろうと、どれほど失おうと、それだけは確かなのだーそれだけは疑ってはならないはずなのだ。


「覚悟」がなかったから。
予期せぬ事態に、不安になる。


わたしにできることは本当にわずかだ。百年前から。


なんとも理想的だーあまりに理想的過ぎて、「それができれば苦労はない」以外の言葉が見つかりそうもない。


「受け継ぐ者」
として、充実した生活を送っている彼らには、「天国」を自分の目で見たいというような欲求はないのではないだろうか。


彼らはきっと「未来」を見ているのだ。
知らず知らずのうちにー「覚悟」を持って未来を見据えている。
だから「天国」のそばにいる。


「未来」へ向かわなければならないわたしにとって、「過去」を振り返るという行為はあまり意味はないのだろうが、しかし実際に振り返ってみると、すべてが必然的だったかのように、解き方のわからないパズルのように組み合わさっていて、それは、人と人とが引き合った結果としか思えない。


「信念さえあれば人間に不可能はない」
「人間は成長するのだーしてみせる!」


以上
またね***





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