2009年2月11日水曜日

心にきた言葉集24-1


カラマーゾフの兄弟 全4冊 (岩波文庫)


「子供の頼りなさが、この種の虐待者の心をそそるのだ。どこと言っていくところのない、だれと言って頼るもののない小さな子供の、天使のような信じやすい心、-これが虐待者の忌まわしい血潮を沸かすのだ。」

くやしいな。

子供が素直なのは、将来大木となるためだ。そして、そのもとで新たな芽が育つ。そう信じる。

なのに、そこにつけいるとは…。

こういう意味でのレイプは現実に多くある。

くやしい。でもこれは現実。しっかり目を開け、受け止めないといけない。

これは現実だが、これが生きることだとは思わないし、全力で否定する。誰かの屍の上に立って生きていたいとは思わない。自分の生きてきた道に、振りかえれば多くの人の笑顔があるように生きたい。

が、世界では子供のそういう性質を消耗品のように扱っている状況もある。

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」という映画を見たことはあるだろうか。内戦状態の国。そこで武器を購入する資金繰りの一つとして、そこでとれるダイヤを先進国に売る。ダイヤが売れるとその分内戦は長引くだろうし、先進国の介入もあり、複雑化もするのだろう。細かい背景は描かれていないが、その映画で特に心を打たれたのが、子供の兵士だ。自分の派閥の増員のため子供をさらい、教育して兵士に仕立て上げる。子供は素直だからすぐに洗脳されて、人を殺すことにも早い段階で抵抗がなくなるのだ。見ていてつらかったな。子供は自分が何をしているか分からないんだよな。ただ、目の前にあるものに反応するだけ。

ヒトラーは「六歳まで子供を自分に預ければ、立派な兵士にできる」と言ったらしい。本当かどうかわからないが何かの本でそう書かれてあったのを覚えている。その本では、人の性格を決めるのは、主に生まれてから六歳くらいまでの間の環境や教育だと書いていた。

こういうことにはつい感情で反応してしまう。なかなか冷静に、考えられなくなるな。


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やっぱり教育だ。

その国が発展するかどうかは、その国の教育と医療を見ればわかるといわれる。私は、医療も教育の一部だと考える。病気になり、その他大勢と同じ生活ができなくなる。そんな状態で、自分はどう生きていくか。医療がしっかりしているというのは、医療技術だけが発達していることを指すのではないと思う。医療は人が病気になってもその人らしく生きるためのものだと考える。

人は単なる肉体的な生き物ではないと以前書いた。なら、医者は患者に医学(肉体に関する)の面からの情報を与えるだけの人ではないだろうか。その自分の体に対する新たな情報から今後どうするかは患者自身が決めることだ。が、ことはそう簡単にはいかない。冷静に自分の病気を認識し、病気と自分の人生との位置関係をしっかり把握できる人はまれであるように思う。だから、ついつい医療従事者に自分自身をも預けてしまうのではないだろうか。

明日、この医療と教育の関係についてさらに考え、人が生きることと教育についても考えていきたい。そして何らかの結論を導き出したい。


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以上
また、明日***

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