2011年9月21日水曜日

人を動かす「韓非子」の帝王学(食べる読書56-2)





以下抜粋



資金力もなく、総合的に劣る会社がライバル会社に勝つには、ゲリラ戦、すなわち、一人一人の人材パワーに負うところが大であるから、いたずらに外に打って出るより先に内部固め、すなわち、商品力、営業力、人材育成の充実を図らなければならない。
とくに中小企業はそうである。










部下の一生は最初の上司で決まる。それだけ、基本が大事だということでもある。そして二番目の上司で、部下の将来は九割方は決まってしまう。










スキル、ノウハウはいつでもたたき込むことはできる。大事なことは、仕事への取り組み姿勢である。精神的なこと、心の部分である。
これを価値観と呼ぶ。
リーダーが教えるべきことは、この価値観なのだ。










孫氏が連戦連勝を収めた理由は、軍律を厳正に徹底させたことにある。・・・。私情が判断を誤らせる最大の敵なのである。惜しむべき者であればこそ、断じて軍法を正さなければならない。











逆説的な言い方だが、指導者が無私だからこそ、部下は「手柄を上げたい」「褒めてもらいたい」「ライバルに勝ちたい」という私心をエネルギーにして働けるものである。










わたしの友人は社員数三百人の販売会社を経営しているが、いまだに銀行振り込みではなく、頑固に手渡しにしている。いま時、こんな時代遅れな人間がいるかと呆れるが、彼にしてみれば、これも大変な意味があってのことだという。
「これだけ増えると、たまにしか会わない社員ばかり。だからこそ、人間が最も素直になる瞬間をとらえて教育しているんだ」










亡君とは滅んだ国の君主ではない
外国の力をあてにする君主のことだ!










説得の難しさは説得相手の心を読んで、自分の説をそれに合わせることにある。










他人の心ほど移ろいやすいものはない。それだけに自分のポジションをきっちり定着するまでは、相手を刺激してはならない







ワンマンになればなるほど、優秀な人間よりも本当は自分を裏切らない人間を寵愛するのである。








相手に疑心暗鬼の念を起こさせないようにコミュニケーションを密にすることが大切だ、ということだ。










人の心は移ろいやすい。それだけに、つなぎ止めるには努力が必要なのである。そのためには、不断のコミュニケーションが重要だと心して欲しい。










守りに徹する、チャンスと見れば打って出る。「危機」という字はリスクとチャンスと書くけれども、リスクをあえて冒す必要はない。







望みがかなわない理由は「迷い」だ
迷わず行け、行けば叶う!









はっきり計算して、できないと判断することはいい。しかし、「これは五分五分だ」という段階で躊躇している時間があるなら、チャレンジしてみてはどうだろう。











イマジネーションとは想像力のことだが、まだ全体像が見えていない時に、これはこうなる、こうしていくと絵を描いていく。そして、絶対にものにする。ものにできるという確信をずっと持ちつづけていく。
これを執念というのだ。








経営者は部下をポジティブ・シンキングに洗脳する教祖でなければつとまらない。自信のない部下に言葉一つで自信を与える力がなければならない。







自信とは「自分への信仰」という意味なのだ。わたしはできる、絶対にできるという、絶対的な信仰を持つこと。これを自信というのである。信頼などという弱いものでは決してない。








「実学とは一流の人と出会うことである」







一流には、いつ、どこを切っても同じ哲学が流れているものだ。そういう人はおしなべて人間通なのである。










怖さを頭ではなく、肌身に染み込んで知っている。それが謙虚さを生むのだ。









安らかにする方法の第一は、賞罰は是非に従うことだ。第二は、禍福は善悪に従うこと。第三は、殺すこと、生かすことは法に則って行うこと。第四は、賢いかどうかで判断しても、愛憎で判断してはならないこと。第五は、愚者と知者かで評価しても、誹謗したり、誉めたりはしないこと。第六は、尺寸という物差しで考え、推量はしないこと。第七は、信義があり、詐欺がないこと。









形而上とは美学、理念など数字では表現できない価値観のことだ。形而下とは、逆に売り上げ、利益といった数字で表現できる価値観のことだ。











人に依存するよりも自分に頼るべきだということを明らかにするものだ。人が自分のためにするより、自分で自分のためにするべきだ、ということを明らかにしている。










「弱者救済」が政治家の務めなのではない。自助努力を促すことが政治の務めなのだが、そこに票と献金という二大フィルターがあると、たちまち、イエスマンに成り下がる。









世の中で成功したリーダーは、すべてがすべて、リーダーと部下とのチームワークがきちんと機能しているのである。









もし、汚職をなくしたければ、汚職が発生しないようなシステムを作らなければならない。人間の理性に訴えるということは、簡単なようで実はもっとも難しい問題なのである。




以上
またね***



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一枚の葉

 今、私は死んだ。 そして、その瞬間、自我が生まれた。 私は、一個の生命体なのだ。もう死んでいるのだが。 死ぬことでようやく自己が確立するのか…。 空気抵抗というやつか。 自我が生まれたが、自身のコントロールは利かず、私はふらふらと空中を舞っているのだ。  私はこの樹の一部だった...